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【みんな生きている】白世鳳編/NHK

北朝鮮で、粛清された張成沢チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長に近いとされ、核兵器弾道ミサイルの開発を担う白世鳳(ペク・セボン)国防委員の動静が途絶えており、張氏との関係を糾弾されることを恐れて国外に逃れたのではないかという見方が出ています。
北朝鮮の白世鳳国防委員は、朝鮮労働党核兵器弾道ミサイル等の開発を担っている「第2経済委員会」の委員長で、今年3月にはアメリカ政府から経済制裁の対象に加えられた高官です。
しかし、このところ動静が途絶えており、12月17日に開かれた金正日キム・ジョンイル)総書記の追悼大会や、その前日に行われた古参幹部・金国泰(キム・グクテ)氏の国葬でも、現在いる国防委員会のメンバー11人のうち1人だけ出席が伝えられませんでした。
白氏は、粛清された張前国防委員会副委員長に近いとされることから、複数の外交筋は、NHKの取材に対し、白氏が張氏との関係を糾弾されることを恐れて国外に逃れたか、あるいは失脚したのではないかという見方を示しています。
北朝鮮では、張氏に近い高官たちの一部を追い落とす動きが続いているとみられ、韓国への亡命を望む高官もいる可能性が高いだけに、外交筋の間で白氏の動静が途絶えている背景に関心が高まっています。



《参考・第2経済委員会について》

北朝鮮、トラクター工場で武器を製造。第三国のフォワーダーが輸送(2010年)】

国際社会からの監視の目をくぐり抜け、北朝鮮は今も武器輸出を続けていることが明らかになっている中、北朝鮮で武器の密売を直接担当していた脱北者が3月8日に『朝鮮日報』紙とのインタビューに応じた。
脱北者

北朝鮮は武器を積んだコンテナを3回から4回は洗浄(ロンダリング)している。そのため、摘発は非常に困難だろう」

と述べ、さらに

「トラクター工場とされている慈江道江界の26号工場は化学兵器の弾頭をはじめとする北朝鮮武器工場の中心」

と語った。
警察の警護を受けている脱北者

北朝鮮に残っている家族の安全のため、身分を明らかにすることは出来ない。具体的な経歴や職位は公開しないで欲しい」

と求めた。


■第三国の運送業者が武器を運搬

脱北者によると、北朝鮮では朝鮮労働党の軍需工業部・第2自然科学院・人民武力偵察局・朝鮮労働党作戦部(最近になって偵察局と統合)・第2経済委員会の5つの政府機関が武器を輸出しているという。その規模は国防委員会(委員長・金総書記)傘下の第2経済委員会が最も大きいとのことだ。
軍需工業部は寧辺の核施設等、核開発に必要な物資を担当している。
脱北者

原子力総局は“イエロー・ケーキ”と呼ばれる核燃料棒の原料を生産し、寧辺の核施設は軍需工業部科学課が管理している」

と語る。
第2自然科学院はミサイルを主に輸出しているが、販売したミサイルの性能強化や部品の交換等といったアフターサービスも行なっている。
脱北者

「主な顧客はイランの革命守備隊傘下の科学研究所で、こことは一体となって研究を行なっている」

と述べた。
2月3日、イランは衛星用ロケットの実験に成功したが、このエンジンは北朝鮮のノドンミサイルのものだったと推定されている。
しかし、国際社会による北朝鮮に対する制裁が行われれば通常の武器輸出は難しくなる。そうなると、今度は人民武力部偵察局が動き出すという。
偵察局は、平壌外国語大学等を卒業して英語や中国語に通じた貿易の担当者たちを動員して第三国のフォワーダーと契約を結ぶ。
脱北者によると

フォワーダーに貨物の輸出を求めると、彼等は中身については聞かずに手数料だけを求めて来る」

という。
そして北朝鮮はコンテナに武器を1/3から半分だけ載せて鴨緑江を通じて外部に送る。武器を積んだ船が川底にぶつからないように北朝鮮には川底の管理と整備を担当する専門の部隊がある。
その後、貨物を受け取ったフォワーダーは船で第三国の指定された港に向かう。そこには少なめに荷物を積んだコンテナだけを一時保管する「待機ヤード」がある。ここで武器とは関係のない貨物でコンテナをいっぱいにして貨物関連の書類を作成する。
このようにして最初の洗浄(ロンダリング)を終えた武器コンテナは、今度は香港やシンガポール等別の地域で2回目、3回目と洗浄を行う。
脱北者

「途中の寄港地で再び別の貨物と混ぜられる。コンテナのチェックは行われるが、それほど厳密ではない。その国の政府が気合いを入れて取り締まりを行なったとしても、第三国向けの山のように積み上げられたコンテナの中から北朝鮮製の武器を探し出すことは不可能だ」

と説明した。


■武器の製造は江界のトラクター工場で

脱北者北朝鮮軍需産業の母体について

「トラクターを製造する江界26号工場だ」

と明言した。
朝鮮戦争前には平壌ソ連製の銃を製造する工場があったが、この工場は戦争中に内陸の江界に移されたという。ここでは1万人以上の労働者が銃弾から化学兵器まであらゆる弾頭を製造している。化学兵器については人民武力部が担当する。
脱北者

人民武力部傘下の生物科学研究所は江界26号工場の隣にある。研究所で製造された毒ガスは26号工場で製造された弾頭に装着される」

と説明した。
金正日キム・ジョンイル)総書記は江界地域を毎年2回から3回は必ず訪問している。昨年も12月9日に江界のトラクター工場を視察した。


■一番の人気商品は銃弾とAK47小銃

脱北者

「輸出される武器の中では銃弾の人気が高く、第2経済委員会はエチオピアに生産設備まで輸出した」

と語った。
中東では砂が入ってもしっかり作動するAK47小銃が人気だという。
北朝鮮の武器はパキスタン・フィリピン・インドネシアバングラデシュ等にも売られている。
脱北者

北朝鮮製の武器のうち、エンジンが装着されるもの(戦車等)はひどい性能だが、弾頭に使用されるものは十分使える」

と語る。
ミサイルに関しては輸出用は部品の20%が外国製だが、内需用は99%が北朝鮮製で性能に違いがあるという。
脱北者

北朝鮮は台湾からハープーン・ミサイル(対艦誘導ミサイル)を密輸入しようとしたことがある。これは韓国海軍がハープーンを使っているからだろう」

と証言した。


フォワーダーとは?

港湾運送業者等が外航海運利用運送事業者として多様なルートを提供するとともに、通関・船積・梱包等の業務を含めて幅広く事業展開をする業者のこと。
この項では海運貨物取扱業者を指す。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)