【みんな生きている】北朝鮮処刑急増編／ＮＨＫ

北朝鮮が張成沢（チャン・ソンテク）前国防委員会副委員長に対する死刑を執行したことを受けて、北朝鮮の人権状況の調査を行っている国連の担当官が声明を発表し、今年８月以降、処刑の数が増えている情報があるとして懸念を示しました。
北朝鮮の人権状況の調査を行っている国連のダルスマン特別報告官は１２月１８日に声明を発表し、張氏に対する死刑執行について
「適正な法手続きがなく国際的な人権の基準も完全に無視したものだ」
として非難しました。
そのうえで、
「北朝鮮国内ではさまざまな場所で今年８月以降、違法なビデオを販売した等といった罪で数々の公開処刑が行われているという情報を得ている」
として懸念を示し、北朝鮮政府に対して、すべての処刑を直ちに停止するよう求めました。
さらに北朝鮮では、政治犯や思想犯で有罪となった人の家族や友人までもが「連帯責任」を問われて処刑されたり収容所に監禁されたりするケースがあるとして強い懸念を示しました。
北朝鮮の人権状況を巡っては国連の人権理事会が今年３月、調査特別委員会（ＣＯＩ）を設置し、ダルスマン特別報告官たちが日本や韓国等で聞き取り調査を行っていますが、北朝鮮国内への入国は拒否されていて、現地調査はできない状況が続いています。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）