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【みんな生きている】金敬姫編/JNN

北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)第1書記の叔母で、先日、処刑された張成沢チャン・ソンテク)氏の妻の金敬姫キム・ギョンヒ)書記が政治的に健在であることがわかりました。
これは、12月13日に死去した金国泰(キム・グクテ)朝鮮労働党政治局員の国家葬儀委員会に関する朝鮮中央通信の報道でわかったものです。
金敬姫書記の名前は、金永南キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長が委員長を務める国家葬儀委員会のメンバーに、朴奉珠(パク・ポンジュ)首相、崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長らに続く5番目に挙げられています。
韓国の聯合ニュースは、「夫の張成沢氏の処刑で、金敬姫氏の地位にも変化があるという見方もあったが、職責はそのままで政治的に健在とみられる」と伝えています。
また、韓国メディアが、張氏の粛清を受けて中国に亡命申請し、保護されていると伝えた盧斗哲(ロ・ドチョル)副首相の名前も葬儀委員会に含まれています。
金敬姫書記については、張氏の失脚の可能性が指摘された後と処刑後の13日に放送された記録映画で、張氏の姿が削除された一方で金敬姫書記は映ったままだったため、「政治的に健在」であることを示すものと見られていました。



《参考・金敬姫書記の健康不安》

金敬姫軽工業部長、危篤か?(2013年7月)】

北朝鮮政権の影の実力者であり、朝鮮労働党金正恩キム・ジョンウン)第1書記の叔母でもある金敬姫キム・ギョンヒ)党書記が公式の場に姿を現さなくなって80日が過ぎた。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は

「2009年6月に復活して以降、金敬姫氏が姿を現さない期間がこれほど長期化したことはない」
金敬姫氏は普段からさまざまな持病を抱えていたことから、もしかすると危篤に近い状態になっている可能性もある」

等と述べた。
韓国政府の情報当局が「金正恩政権の精神的支柱」と評価する金敬姫氏は、今年5月12日に金正恩李雪主(リ・ソルジュ)夫妻、夫の張成沢チャン・ソンテク朝鮮労働党行政部長たちと共に、平壌のポンファ芸術劇場で開催された朝鮮人民軍内務軍協奏団の公演を鑑賞して以来、2カ月以上にわたり消息が分からない。また、父の故・金日成(キム・イルソン)主席の19回忌に当たる7月8日に錦繍山太陽宮殿で開催された追悼行事にも参加しなかった。
この期間、夫の張成沢氏の表立った活動も大幅に減った。今年に入ってから張成沢氏の公開活動は7月21日までの時点で27回だったが、金敬姫氏が最後に姿を現した5月12日以降に限るとわずか3回だ。
この状況について一部では「張成沢失脚説」を指摘する声もあるが、実際は金敬姫氏の健康問題が大きな原因だといわれている。
上記の消息筋は

金正恩氏の妻の李雪主氏も、5月以降は表立った活動はわずか2回だ。彼女が金敬姫氏の看病を命じられたという情報もある」

と明らかにした。
これまで北朝鮮が大々的に祝うと公言してきた「戦勝節60周年記念行事」にも金敬姫氏が出席しない場合、重病説は一層真実味を帯びることになりそうだ。
金敬姫氏は若い頃から酒癖が悪かった上、不摂生な生活を重ねてきたこともあって以前から健康を害しており、また2000年代に入ってからは夫の張成沢氏との不和や娘のチャン・クムソン氏の自殺(2006年)等も重なり、アルコール中毒うつ病に苦しんできた。
治療を終えた2009年6月に朝鮮労働党の役職(軽工業部長)に復帰したが、その後も腰の持病や高脂血症、糖尿病等を患ってきたという。とりわけ、2011年12月に実の兄である金正日キム・ジョンイル)総書記が死去してからは、極度のストレスで肉体的な老化が一気に進んだとの見方も出ていた。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)