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【みんな生きている】救う会福島編/KFB

設立10周年を迎えた北朝鮮に拉致された日本人の救出を目指す「救う会ふくしま」の講演会が10月26日、福島市のコラッセふくしまで開かれ、産経新聞東京本社編集委員で元ソウル特派員の久保田るり子さんが拉致問題朝鮮半島情勢を解説しました。
久保田さんは日本と韓国、北朝鮮の外交関係の現状、北朝鮮国内で起きている権力争いを説明し、
拉致問題を解決するために世論を盛り上げていくことが必要」
と語りました。
約60人が聴講した講演会の席上、救う会ふくしまの活動報告があり、8月に訪韓した際、韓国人拉致被害者家族による「朝鮮戦争拉北者人士家族協議会」と協力関係を密にすることを確認したことが示されました。

◆昭和52(1977)年10月21日
女性拉致容疑事案
被害者:松本京子さん(拉致被害時29歳)
自宅近くの編み物教室に向かったまま失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において、我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において、北朝鮮側より、北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成18年11月に松本京子さんが拉致認定されて以降政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

《特定失踪者・坂上良則さんについて》
◆氏名:坂上 良則
(さかうえよしのり)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年8月10日
◆生年月日:昭和23(1948)年5月21日
◆性別:男
◆当時の年齢:28歳
◆身長:170cmくらい
◆当時の身分:ガソリンスタンド従業員
◆特徴:痩せ型
◆失踪場所:福島県原町市

【失踪状況】
当時本人は下宿住まいで、叔父の紹介で勤めていたガソリンスタンドまで歩いて通勤していた。
失踪当日普段と変わらず、いつも持って歩く手提げバックを持ち下宿を出る。
スタンドに出勤していないので、下宿に連絡するが普段通り出ていったとのこと。
北海道の親元にも連絡があり、両親が下宿先に行き部屋を見たが、何も持って出た様子もなく、今にもすぐ帰ってくるような状態であった。

《特定失踪者・熊倉清一さんについて》
◆氏名:熊倉 清一
(くまくらせいいち)
◆失踪年月日:昭和55(1980)年2月4日
◆生年月日:昭和24(1949)年11月7日
◆性別:男
◆当時の年齢:29歳
◆身長:165cm
◆当時の身分:蒔絵師(吸物椀や重箱などの高級漆器に絵を描いていた)
◆特徴:十二指腸の手術痕
◆失踪場所:福島県会津若松市

【失踪状況】
高校時代の友人Aさんが「新潟に行ったことがない」というので、本人の車に乗せて新潟へ向かったが、そのまま2人とも行方不明。
新潟県五泉町(現・五泉市)の親戚に向かったはずだが、親戚宅に姿を見せていない。
会津若松から新潟にかけて阿賀野川沿いを走る国道などを探したが、事故などの痕跡もなく、車も発見されなかった。

福島県警公開特定失踪者・猪俣健吉さんについて》
◆氏名:猪股 健吉
◆年齢:19歳(昭和34年当時)
◆住所:東京都練馬区
◆出身地:福島県南会津郡南会津町
◆職業:元会社員

【失踪状況】
昭和34年ころ、住込先から行方不明となっています。

福島県警公開特定失踪者・澤田美智子さんについて》
◆氏名:澤田美智子
◆年齢:19歳(昭和47年当時)
◆住所:茨城県日立市
◆出身地:福島県いわき市
◆職業:元会社員
◆身長:150cmくらい

【失踪状況】
昭和47年2月27日、会社の寮から出かけたまま行方不明となっています。

福島県警公開特定失踪者・箭内直輝さんについて》
◆氏名:箭内 直輝
◆年齢:21歳(昭和54年当時)
◆住所:神奈川県横浜市
◆出身地:福島県白河市
◆職業:元大学生
◆身長:173cmくらい
◆体重:70?くらい

【失踪状況】
昭和54年4月ころ、横浜市内のアパートから行方不明となっています。

福島県警公開特定失踪者・渡部宏英さんについて》
◆氏名:渡部 宏英
◆年齢:18歳(昭和49年当時)
◆住所:神奈川県大和市
◆出身地:福島県耶麻郡西会津町
◆職業:元会社員
◆身長:170cmくらい

【失踪状況】
昭和49年4月9日、会社の寮から出勤途上行方不明となっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。