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【みんな生きている】朝鮮総連内部文書編

《『産経新聞』が伝える朝鮮総連献金文書》

北朝鮮金日成(キム・イルソン)主席と金正日キム・ジョンイル)総書記の遺体を安置した宮殿を維持するための基金献金を募る在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)の内部文書を『産経新聞』が入手した。金正恩キム・ジョンウン)第1書記が指示したとされる。
海外献金強化の裏には、政権の資金難とともに、「資金源」として機能を失いつつある朝鮮総連の実態が浮かぶ。
朝鮮総連関係者によると、文書の内容は8月に入って朝鮮総連中央本部から全国の組織に通達された。文書は「金正恩元帥の意志を受けた自主的貢献」を呼びかけながら、9月9日の建国記念日等期限を区切って集金状況の報告を課しており、現実には組織を挙げたノルマといえる。
一昨年12月の金総書記死後、金第1書記は金総書記父子の遺体を収めた平壌錦繍山(クムスサン)太陽宮殿の改修や銅像建設を推進。3億3千万ドル(約320億円)以上を投じたとされ、資金の枯渇を招いた。そこで集金手段として新設されたのが「金日成金正日基金」だ。朝鮮総連からの献金北朝鮮を支えてきたが、最近は「思うようにカネが集まらなくなった」(朝鮮総連関係者)。
経済制裁北朝鮮への資金持ち出しが難しいだけでなく、背景に「三代世襲への反発」があるという。このため文書では高額献金者に基金の名誉理事職等を与えるとし、敵対する在日本大韓民国民団(民団)関係者や親北日本人にも献金を働きかけるよう求めている。
基金の一部は昨年12月に創設された「国際金正日賞」の運営にも充てられるという。「平和等に寄与した人を称える賞」を謳いながら、実際はアフリカ諸国の指導者たちに授与することで親北国家の確保を狙ったとみられている。
ただ、文書通達直後から朝鮮総連内部で既に不満が上がっているといい、基金が機能する見通しは低い。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)