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【みんな生きている】横田めぐみさん・藤田 進さん

衆議院拉致問題特別委員会が7月26日に開かれ、北朝鮮による拉致問題の解決に向け、政府に対して国際協調を一層強化するよう求める決議を全会一致で採択しました。
決議では、国連に設置された北朝鮮の人権侵害状況を調査する委員会を通じて北朝鮮に対する働き掛けを強めることや、拉致された可能性が高い「特定失踪者」をはじめ拉致の可能性がある事案の捜査の徹底等も求めました。
決議に先立ち、特定失踪者の家族たちが参考人として初めて委員会に出席。
民間団体・特定失踪者問題調査会が拉致の疑い濃厚としている藤田 進さん(失踪当時19歳)の弟・隆司さん(55歳)は
「日本が率先して解決に向けて動いてほしい。国際的にアピールしてほしい」
と強調。
また、拉致被害者横田めぐみさん(拉致被害時13歳)の父・滋さん(80歳)は
「一日も早く帰国できるよう尽力してほしい」
と述べました。

◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

《特定失踪者・藤田 進さんについて》
※国連人権理事会が調査要請を受理した事案
◆氏名:藤田 進
(ふじたすすむ)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年2月7日
◆生年月日:昭和31(1956)年6月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆当時の身分:東京学芸大学教育学部1年生
◆特徴:
1)家ではあまりしゃべらないタイプ
2)ギターがうまかった
◆失踪場所:埼玉県川口市の自宅

【失踪状況】
失踪当日6:30~7:00頃、以前から言っていた新宿のガードマンのバイトに行くといって服を持って家を出たまま帰らず。
後に新宿にある全ての警備会社に電話で問い合わせたが該当者はいなかった。
脱北者北朝鮮から持ち出した写真が鑑定の結果、藤田 進さんである可能性が極めて高いことが判明。
平成16年1月28日、埼玉県警に告発状提出。

《特定失踪者・金 姫順さんについて》
◆氏名:金 姫順
(キム・ヒスン)
◆別名:金村 英子
(かねむらえいこ)
◆失踪年月日:昭和37(1962)年1月
◆生年月日:昭和17(1942)年10月2日
◆性別:女性
◆当時の年齢:19歳
◆身長:156cm
◆当時の身分:専門学校生
◆失踪場所:新潟県もしくは富山県

【失踪状況】
友人2人と神戸市内の自宅から家出した。その後友人2人は帰ってきた。
新潟もしくは富山にいたようだ。そこで「良い仕事があるので一緒に行かないか」と誘われ、友人たちは断って帰ったが、英子さんはついていったという。
仕事の内容は不明。
過去に一度家出したことがある。
山田英子と名乗っていたこともある。
失踪から1~2年の間は無言電話があった。「英子」と呼びかけても返答が無かった。

《特定失踪者・中島慶子さんについて》
◆氏名:中島 慶子
(なかじまけいこ)
◆失踪年月日:昭和39(1964)年1月26日
◆生年月日:昭和18(1943)年2月21日
◆性別:女性
◆当時の年齢:21歳
◆身長:150cm
◆当時の身分:電力会社勤務
◆失踪場所:富山県高岡市の自宅を出て

【失踪状況】
同日自宅から友人のところに行くと言って出かけたまま失踪。
婚約しており、あとは式の段取りを決めるという時期の失踪だった。
当時のことを知る母親が亡くなっており詳細は不明。
日記には次のように記載されている。
「あの日のことを何度思い出してみたことか…洋服ダンスの鏡の前で出かける前に髪と顔を直していた後ろ姿、黄色のセーターにグレイのスカート、それにオーバーだった(中略)。帰ってこないとは夢にも思わなかった。ただ、“友達のところに行く”と言っていたことははっきり覚えている。お金も少々、着替えの服も下着も持っていかず、どう考えても計画的だったとは思えない」

《特定失踪者・水島慎一さんについて》
◆氏名:水島 慎一
(みずしましんいち)
◆失踪年月日:昭和43(1968)年2月9日
◆生年月日:昭和24(1949)年4月24日
◆性別:男
◆当時の年齢:18歳
◆身長:165cm
◆体重:75kg
◆当時の身分:高校3年生
◆当時の住所:富山県下新川郡朝日町宮崎
◆特徴:
1)右利き
2)がっちりした体格
3)野球部キャプテンで腕力には自信があった
◆失踪場所:富山県新川郡朝日町宮崎海岸

【失踪状況】
学期末試験最終日の昼頃帰宅し、「バットの素振りをしてくる」と言って自宅から歩いて5分の海岸に出かけたまま行方不明。
高校卒業後、家業の関連の海産物会社に就職も決まっていた。
夕方5時を過ぎても戻らないので父と姉が海岸に行ってみると、波打ち際にバットがころがっていた。
その日は海はベタ凪。水島さんは遠泳の名手で、溺れた可能性はない。
平成16年1月29日、富山県警に告発状提出。

《特定失踪者・屋木しのぶさんについて》
◆氏名:屋木 しのぶ
(やぎしのぶ)
◆失踪年月日:昭和43(1968)年1月中旬
◆生年月日:昭和23(1948)年1月27日
◆性別:女性
◆当時の年齢:19歳
◆身長:158cm
◆当時の身分:美容師。インターンとして入善町の美容院に勤務
◆当時の住所:富山県下新川郡入善町道古
◆特徴:
1)中肉だが骨太でがっしりした感じにもみえる。
2)目がくっきりした二重でかわいい顔立ち。
3)編み物、裁縫をするなど手先が器用。
4)本を読むのが好き。
◆失踪場所:富山県下新川郡入善町の母の実家を出てから

【失踪状況】
失踪当日、働いていた美容院から休みをもらい、母の実家である入善町新屋の叔母の家に行き、双子の赤ちゃんの帽子と靴下を編んでいた。
それができ上がって夕方6時半頃、新屋のバス停に向かった。大雪で叔母が家からバス停へ向かう姿を見送ったのが最後。
その後一切連絡なし。
お金や荷物は持たず、運転免許証も置いたまま。
昭和40年ごろ、いとこの嫁に編み物を習っていた若い女の子がトラックに引き上げられそうになったことがあった。
平成16年9月30日、富山県警に告発状提出。

《特定失踪者・荒谷敏生さんについて》
◆氏名:荒谷 敏生
(あらたにとしお)
◆失踪年月日:昭和49(1974)年5月13日
◆生年月日:昭和23(1948)年10月25日
◆性別:男
◆当時の年齢:25歳
◆身長:160cm
◆当時の身分:無職。前職は建設会社などに勤務。
◆当時の住所:富山県射水市庄川本町
特徴
1)右利き
2)やせ型
3)かなり強度の近視
4)盲腸の手術痕あり
◆失踪場所:富山県新湊市か?

【失踪状況】
新湊市の自宅を出たあと失踪。
身の回りのものはそのまま残っている。
お金を持たず、渡航者リストにもない。
戸籍を動かした形跡ない。
当時パスポート取得してない。
14年後に女性から「荒谷敏生さんいらっしゃいますか」と電話がある。

《特定失踪者・山田建治さんについて》
◆氏名:山田 建治
(やまだけんじ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年12月18日
◆生年月日:昭和24(1949)年1月22日
◆性別:男
◆当時の年齢:30歳
◆身長:150~155cm
◆血液型:O型
◆当時の身分:会社員
◆当時の住所:富山県西砺波郡福岡町(現・富山県高岡市福岡町)
◆特徴:
1)中肉中背
2)運動が好き
3)英会話が少しできる
◆失踪場所:富山県高岡市

【失踪状況】
ドラム缶工場勤務。車で出勤途中で失踪。
1週間後高岡市越中国分駅の海側に車がキーをさしたまま放置されているのがみつかる。
車内に運転免許証、財布、空の弁当箱が残されていた。
平成16年9月30日、富山県警に告発状提出。

《特定失踪者・城鳥正義さんについて》
◆氏名:城鳥 正義
(しろとりまさよし)
◆失踪年月日:昭和55(1980)年1月26日
◆生年月日:大正15(1926)年10月26日
◆性別:男
◆当時の年齢:53歳
◆身長:172cm
◆体重:60kg
◆当時の身分:大型貨物船1級機関士
◆特徴:盲腸の手術痕あり
◆失踪場所:富山県伏木町

【失踪状況】
富山県伏木町に船が停泊中、船員と食堂に飲みに出かけたが、その後「先に船に戻る」と言い、停泊している漁港まで食堂の店員に送られたが、その後行方不明。
失踪前は毎日家族に連絡があった。

《特定失踪者・谷ヶ崎清一さんについて》
◆氏名:谷ケ崎 清一
(たにがさきせいいち)
◆失踪年月日:昭和59(1984)年7月9日
◆生年月日:昭和37(1962)年1月26日
◆性別:男
◆当時の年齢:22歳
◆身長:168cm
◆体重:58kgくらい
◆血液型:A型
◆右利き
◆当時の身分:内装店店員
◆当時の住所:富山県射水市二の丸町
◆失踪場所:富山県新湊市

【失踪状況】
失踪当日午後8時頃、加越能鉄道高岡軌道線(現在の万葉線)東新湊駅近くの自宅から近所の風呂屋に行くと小銭、風呂バケツを持って自動車(ブルーのスターレット)で出たまま失踪。
翌日風呂屋に本人が来たかを聞きに行ったが来なかったと言われ、近くに住んでいる友人等に聞いたが来た形跡はなかった。
車は現在も見つかっていない。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。