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【みんな生きている】北朝鮮・シリア関係編

シリア政府は朝鮮戦争休戦60周年の記念行事出席のため、代表団を北朝鮮に送りました。代表団と会談した北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)第1書記は、アサド政権への支持を伝えています。
シリア国営通信によりますと、金第1書記はアサド大統領が所属するバース党のアフマル副書記長たちと会談しました。
この中で、金第1書記は内戦状態のシリア情勢に触れ、アサド政権への支持を伝えるとともに、「外国によるシリアへの内政干渉」を批判。このままシリア内戦が続けば、中東全体、ひいては国際社会の平和と安定に深刻な影響が出ると話したと伝えています。これに対し、アフマル副書記長は休戦協定60周年についてのアサド大統領からの祝辞を伝えるとともに、北朝鮮の核の「平和利用」について支持を表明しました。
シリアと北朝鮮の政府は歴史的に友好関係にあり、軍事面でも技術協力等が行われています。また、シリア反体制派に近い人権団体は今年6月、激戦地のアレッポ北朝鮮の将校が目撃されたと明らかにしています。
なお、会談の模様は北朝鮮朝鮮中央テレビが7月25日に報じていますが、金第1書記のこうした具体的な発言については一切伝えていません。
一方、武力衝突が続くシリア情勢をめぐって、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は25日、衝突が始まって以来の死者が10万人を超えたことを明らかにしました。

「10万人を超える人が死亡し、数百万人が避難を余儀なくされている。この状況を終わらせなければいけない」
(国連・潘基文事務総長)

潘基文事務総長は25日、アメリカのジョン・ケリー国務長官との面会の前にこのように述べ、アメリカやロシアが主導してスイスでの開催を目指しているシリア情勢に関する国際会議を早期に開催することが重要だと強調しました。
また、ケリー国務長官はシリアの反体制派の主要組織「シリア国民連合」のジャルバ議長たちと会談し、シリア情勢の対応について協議を行いました。面会の後、シリア国民連合は、ケリー国務長官に対して反体制派に対する軍事支援を早期に実行するよう求めたことを明らかにしています。



《参考・シリア人権監視団が伝えるシリア軍と朝鮮人民軍の「友好」》

北朝鮮朝鮮人民軍がシリアの内戦に10人以上の将校を政府軍側の軍事顧問として派遣し、アサド政権を支援しているとの見方が広がっている。
2011年にアサド大統領の退陣を求めるデモから始まった現在のシリア内戦で、北朝鮮はイランやロシア、レバノンに拠点を置くシーア派武装組織ヒズボラ等と共にアサド政権の支援に回っているのだ。
シリア人権監視団(SOHR)のラミ・アブドル・ラーマン所長は6月3日(現地時間)、汎アラブ紙『アッシャルク・アルアウサト』とのインタビューで

「シリア北部、アレッポ地域での戦闘で、“11人から15人の朝鮮人民軍将校がシリアの軍関係者と共にいる様子を見た”という報告が上がっている」
「目撃者たちによると、“朝鮮人民軍の将校は全員がアラブ語を話し、シリア政府軍と意思疎通する声がはっきりと聞こえた”そうだ」

等と述べた。
SOHRはシリア全域に230人以上を派遣し、彼らによって構成された情報ネットワークを使って難民や犠牲者の数等、現場の状況をリアルタイムで集計、発表する活動をここ2年以上にわたり続けてきた。シリア内戦ではこれまでおよそ8万人が死亡したものと推測されている。
ラーマン所長は

北朝鮮の将校たちは最前線の各地に散らばっている。とりわけアレッポ南東にあるシリア国防省の武器工場等、シリア軍の主要施設で主に活動しているようだ」

とも明らかにした。
ラーマン所長はさらに

朝鮮人民軍の将校たちは最前線にはいるが、反政府軍との直接の戦闘には参加していない。彼らは今のところ軍事戦略や後方支援を担当しており、アレッポの砲兵部隊では軍事顧問としての役割も果たしている」

と述べた。
北朝鮮がシリア内戦に軍関係者を派遣したのは、北朝鮮・イラン・シリアの反欧米3カ国軍事同盟の次元で行われたものとみられており、これらの国々は2002年にアメリカのブッシュ前大統領から「悪の枢軸」と名指しされている。
また、6月3日付のイスラエルの日刊紙『イディオット・アフロノット』は

「これらの国々はここ数年、化学兵器や核開発、在来兵器等軍事分野で緊密な協力関係を維持してきた」

と報じた。
2007年にイスラエル戦闘機による爆撃で破壊されたシリアの核開発施設も、北朝鮮の協力により建設されたことが知られている。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)