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【みんな生きている】キム・グァンホさん

《『デイリーNK』が伝えるキム・グァンホさん問題》

北朝鮮に戻った脱北者、いわゆる再入北者たちが再び北朝鮮を脱出するという事件が相次いでおり、その背景に関心が寄せられる。韓国に定着した後、再び北朝鮮に戻り1月に北朝鮮で記者会見を行ったキム・グァンホ氏一家が7月14日、北朝鮮を脱出し中国延吉に潜伏していたところ中国公安警察に連行されたとされるが、キム氏とともに共同記者会見を行ったコ・ギョンフィ氏も北朝鮮からの脱出を試み、北朝鮮保衛部に逮捕されたことが明らかになった。
北朝鮮人権改善会のキム・フィテ事務局長は7月15日、『デイリーNK』に

「キム・グァンホ氏は夫人と娘の他、義弟と義妹まで同伴し脱北したが、延吉で中国公安警察に逮捕された」

と話した。
開かれた北朝鮮放送はこれに先立ち7月9日、

「コ氏も脱出に成功した後、息子と娘を脱北させるために両江道恵山市と真向かいの中国長白で通話を試みたが、位置を追跡され北朝鮮保衛部に逮捕された」

と伝えた。
『デイリーNK』の内部消息筋も同事実を確認。

「コ氏は当局が準備した恵山市内の高級住宅を拒否し、脱北するために国境沿いの恵山市カング洞で生活していた。その時から中国と連絡を取りながら脱北を準備していた」

と話した。
今年1月に北朝鮮に戻り、記者会見を開いたキム氏一家3人とコ氏ともに北朝鮮からの脱出を試みた事実が明らかになったことで、彼らが北朝鮮に戻った経緯と会見内容に対し、北朝鮮当局の圧力が強く作用したのではとの疑惑が高まっている。
キム氏夫婦は当時の記者会見で「南朝鮮は実に汚い社会」「詐欺、権謀術数が蔓延する険悪な社会で到底生活していくことができなかった」と主張。コ氏も「悪夢のような腐コ氏も「悪夢のような腐り切り蝕まれた呪わしい韓国社会を抜け出し北朝鮮に再び戻ってきた。共和国では天罰を受けて当然の私を寛容に恩赦してくださり温かく抱きかかえてくださった」と話した。
北朝鮮保衛部は昨年から脱北者たちの知人を通し、北朝鮮へ戻らせるための懐柔工作を積極的に展開してきた。脱北者管理を担当する政府部署では韓国国内の脱北者に対し、北朝鮮にいる知人から「国境で一度会おう」「戻ってきても処罰を受けない」等の言葉に惑わされないようにと警告してきた。
自由北朝鮮放送のイ・ソギョン局長は

「韓国で自由を経験した脱北者たちが抑圧された北朝鮮に戻り、韓国を非難する記者会見を開催するということは強要なしにはあり得ない。今回の事態を通し北朝鮮当局の懐柔、工作、強制記者会見の真相が明らかにならねばならない」

と話した。
イ局長は北朝鮮に子どもを残したまま脱北した女性に対し、子どもを人質にした懐柔工作まで展開されていると明かした。イ局長と親しい脱北女性にも実の姉が電話で「戻ってくれば全て許され子どもたちと一緒に暮らせるようにすると保衛部と約束した」と積極的に北朝鮮へ戻ることを誘導したという。
今回の事件は金正恩キム・ジョンウン)体制下の住民への監視が以前とは異なり、かなり粗雑になっていることの証明との指摘も出ている。金正恩が国境警備を強化し、脱北を試みる者には過酷な処罰を与えるとしたが、実際には下部単位の監視網は以前ほどではないといえる。
別の脱北者

北朝鮮に戻った脱北者たちは『自由』に対する熱望を持っている。また、自身と家族には将来がないことを承知しているため、いくら監視が厳しくても隙を狙って脱出を試みたと思われる。当局は北朝鮮に戻り会見まで行った脱北者たちが再び脱出したことが住民に知られないよう努力するだろう」

と話した。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)