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【みんな生きている】ヨアヒム・ガウク編

《ドイツのガウク大統領、北朝鮮の人権問題に言及》

北朝鮮でまかり通る、あらゆる人権侵害について調査し、批判することが大事だ。拉致問題や、搾取の対象となっている中国国内の脱北者の状況についても、さらにアピールすべきだ」
ドイツのヨアヒム・ガウク大統領(73歳)が6月21日(現地時間)、同国中部の都市ゴスラーで行われた「韓独フォーラム」の演説でこのように述べた。
同フォーラムは韓国とドイツの友好促進のため、政治や経済、文化、メディア等さまざまな分野の著名人たちが出席し、2002年から両国で交互に開催されている。
今年は韓国側から梨花女子大のキム・ソンウク総長や、与党・セヌリ党の南景弼(ナム・ギョンピル)議員、野党・民主党の元恵栄(ウォン・ヘヨン)議員、『朝鮮日報』紙の姜天錫(カン・チョンソク)主筆たちが出席した。
ガウク大統領は6月18日にも民間団体「北朝鮮人権市民連合」がベルリンでドイツの人権団体と共同開催した国際会議に親書を送り、

「国際社会の最終的な目標は、北朝鮮の違法な政権を終わらせることだ」

と主張した。
また、ガウク大統領は今年2月にスイス・ジュネーブで行われた国連人権理事会(UNHRC)の会議にも出席した。この会議では、北朝鮮やマリ等の人権侵害の事例を扱っている。
今回のフォーラムでガウク大統領は、UNHRCの会議についても言及し

北朝鮮強制収容所から脱出した申東赫(シン・ドンヒョク)さんによる、自らが受けた拷問や虐待についての証言には衝撃を受けた」

と述べた。
その上で

北朝鮮の核攻撃の脅威には断固とした対応をし、同時に対話も模索していくべきだ」

と主張した。
ガウク大統領が北朝鮮問題について積極的な姿勢を見せるのは、その生い立ちと関係がある。
ガウク大統領は旧東ドイツで育った。11歳だった1951年には海軍将校だった父親がソ連軍にスパイ容疑で逮捕された。父親はシベリアに送られ、ひどい虐待を受けて身体に障害を負った。このような経験から、ガウク大統領は共産主義政権の人権侵害の問題に目を向けるようになった。そして共産主義に反対し、共産党には入党しなかった。
プロテスタントの牧師になったガウク大統領は1989年、ベルリンの壁の崩壊につながった非暴力の抗議デモを主導した。特定の政党に所属せず、人権運動に携わった後、昨年に左右両派の支持を受け大統領に当選した。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)