もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】福井県特定失踪者編

北朝鮮による拉致問題の打開に安倍政権が強い意欲を示す中、福井県内の特定失踪者家族や支援団体が一堂に会し、全面解決を訴える集会が6月23日、福井市中央公園で開かれます。県都で初めての大規模な集会。決起大会やデモ行進を通じて活動の機運の盛り上げを図ります。
拉致事件や特定失踪者問題への県民の関心を高めてもらおうと、県特定失踪者家族会、救う会福井等署名活動や勉強会に取り組んできた10団体でつくる実行委員会が初めて企画しました。
「拉致特定失踪者問題全面解決!」県中央集会と銘打ち、午後1時から同公園芝生広場で決起大会を開きます。同家族会の澤 香苗代表や嶺南地区特定失踪者の真相究明を願う会の森下裕若狭町長たちが挨拶。自民党拉致問題対策本部長の山谷えり子参院議員、「救う会」副会長の島田洋一県立大教授たちが登壇し、演説します。
同2時からはデモ行進します。各団体が横断幕やのぼり旗を手に同公園を出発し、県庁前やJR福井駅西口周辺を歩き、気勢を上げる予定です。
家族会の澤代表は
「多くの県民に参加してもらい、嶺南だけでなく、県全体の問題としてとらえてほしい」
と話していました。
拉致問題を巡っては、14~17日に飯島 勲内閣官房参与北朝鮮を訪問し要人と会談。全ての拉致被害者の即時帰国や真相究明、実行犯の引き渡しを求め、「懸案の解決がない限り日本政府は動かない」との日本側の方針を伝えました。
安倍晋三首相も対北朝鮮交渉では政府認定の拉致被害者に限らず、拉致の可能性を否定できない「特定失踪者」の帰国も求めていく考えを示しています。
これらの情勢を受け、実行委は「活動を盛り上げるいい時期。問題が解決するまでは毎年、集会を開きたい」としています。

《特定失踪者・高木茂久さんについて》
◆氏名:高木 茂久
(たかぎしげひさ)
◆失踪年月日:昭和36(1961)年8月10日
◆生年月日:昭和15(1940)年3月3日
◆性別:男
◆当時の年齢:21歳
◆身長:170cm
◆体重:60kg
◆当時の身分:同志社大学商学部3年生
◆特徴:似顔絵を書いたり絵を描くのが上手。
◆失踪場所:福井県小浜市の海水浴場

【失踪状況】
友達の女性と大阪市内の自宅から小浜の方によく泳ぎに行ったりしていた。
失踪の前日も彼女と遊びに行くと言って出ていき行方が全く分からなくなった。

《特定失踪者・丸山善昭さんについて》
◆氏名:丸山 善昭
(まるやまよしあき)
◆失踪年月日:昭和41(1966)年3月31日
◆生年月日:昭和18(1943)年8月9日
◆性別:男
◆当時の年齢:22歳
◆身長:160cm
◆当時の身分:漁船員(底引き網漁船)
◆特徴:
1)優しい人柄
2)酒好き
◆失踪場所:福井県坂井郡三国町三国漁港周辺

【失踪状況】
下宿先に「加賀の実家に行ってくる」と伝言を残して外出したまま失踪。
当日は給料日で、全船出港できる天候だったが出漁せず。

《特定失踪者・古川文夫さんについて》
◆氏名:古川 文夫
(ふるかわふみお)
◆失踪年月日:昭和45(1970)年2月
◆生年月日:昭和26(1951)年9月5日
◆性別:男
◆当時の年齢:18歳
◆身長:160cm
◆当時の身分:大工見習い
◆特徴:喘息の発作で時々息ができなくなる。
◆失踪場所:福井方面

【失踪状況】
3日くらいの日程で北陸方面へ遊びに行くと家を出て行方不明。
出かけて3日目くらいに「あと3日ほどで帰る」との電話があったが帰宅せず。
さらにその後、石川県の消印で、質札が入った手紙が届いた。質物件は本人のカメラなどだった。
その他家出するような心あたりはなし。

《特定失踪者・山下春夫さんについて》
◆氏名:山下 春夫
(やましたはるお)
◆失踪年月日:昭和49(1974)年8月17日
◆生年月日:昭和21(1946)年3月25日
◆性別:男
◆当時の年齢:28歳
◆当時の身分:会社員
◆失踪場所:北陸・福井県小浜市一番町

【失踪状況】
8月16日会社近くで夕涼みを兼ねて夜釣りに行くと出かけたまま失踪。本人の作業靴が発見されている。
失踪2か月前に小浜市の岡津(おこづ)海岸から高敬美・剛姉弟が連れ出されたとされる。
山下 貢さん、宮内和也さん、林 雅俊さんも近隣地域からの失踪だが、この地域は過去も現在も頻繁に工作員の出入りが行われている地域である。

《特定失踪者・藤原英二さんについて》
氏名 藤原 英二
(ふじわらえいじ)
◆失踪年月日:昭和50(1975)年1月
◆生年月日:昭和24(1949)年7月26日
◆性別:男
◆当時の年齢:25歳
◆当時の身分:調理師(東京の弁当工場に勤務)
◆失踪場所:福井県

【失踪状況】
昭和50年正月の1日か2日頃(夜7時頃)突然家族に「今福井に釣りに来ている」と電話をしてきた。
しかしその後一切の連絡なく今日まで音沙汰がない状態。
昭和50年3月、母がみかんを送ろうと東京の勤め先に電話すると、49年末から出勤していないとのこと。
50年春頃、姉が東京の居候先(友人宅)に行くと衣類、釣り道具など荷物はそのままで免許証もあった。

《特定失踪者・濱端俊和さんについて》
◆氏名:濱端 俊和
(はまばたとしかず)
◆失踪年月日:昭和58(1983)年4月10日
◆生年月日:昭和34(1959)年9月10日
◆性別:男
◆当時の年齢:23歳
◆身長:155cm
◆体重:50kg
◆当時の身分:会社員(原子力発電所の定修工事)
◆特徴:左顎下にアザ
◆失踪場所:福井県敦賀市敦賀駅

【失踪状況】
沖縄県出身で地元の会社から横浜の建設会社に研修生として派遣されていた。
昭和58年3月末に大飯原発の定修工事が完了し、美浜原発の定修工事に転出するため、3月30日に横浜の本社に到着。
工事の機材を積み込んで4月2日に美浜に向け出発、3日着。
4日から美浜原発定修工事作業準備。
9日同じ沖縄出身の同僚と日帰りでアメ横まで洋服を買いに行く。
10日その同僚をパチンコに誘うが同僚が行かなかったので一人でタクシーを呼び、当時宿泊していた敦賀市内の寮を出たまま失踪(タクシーは敦賀駅前で降りたことが確認されている)。
ジャンパー姿で出掛けており、免許証、貯金通帳、保険証などの荷物すべて置いたまま。広島に友人に預けた車があったがそれもそのまま。
10月23日Yという女性から沖縄の実家に電話があり、9月末にご主人が行方不明になった。行方が分からないかとの問い合わせがあった。
濱端さんとは神奈川県内にある自動車工場で知り合ったとのこと(濱端さんは昭和55年4月から10月までここに季節工として勤務)。
お母さんが電話を受け、息子も行方不明になっていると伝え、電話番号を聞いたが教えてもらえなかったという。

《特定失踪者・山下 貢さんについて》
◆氏名:山下 貢
(やましたみつぐ)
◆失踪年月日:平成元(1989)年12月27日
◆生年月日:昭和25(1950)年7月5日
◆性別:男
◆当時の年齢:39歳
◆当時の身分:作業員
◆失踪場所:福井県越前町

【失踪状況】
失踪当日早朝4時頃、釣り道具を持って「魚を釣ってくる」と実家を出て失踪。
越前町午房が平の国道305号線沿いに車が発見される。
岩場に餌箱が残されていたが、遺体はもちろん釣り竿、その他の遺留品も未発見。
車は鍵がかかっており、車内に長靴・食べかけのおにぎり・免許証等が残される。
当時海は穏やか、浜育ちの本人は泳ぎ達者。
当時の所轄だった丹生警察署の調べでは

1)交通事故の可能性はない
2)自殺する動機は見当たらない
3)岩場から転落した形跡は認められない
4)付近一帯の検分・捜索の結果何も見つからず

失踪後数年経った頃、本人の自宅や実家などに無言電話や不審な電話がかかる。

《特定失踪者・田中浩史さんについて》
◆氏名:田中 浩史
(たなかひろし)
◆失踪年月日:平成8(1996)年4月5日
◆生年月日:昭和35(1960)年6月11日
◆性別:男
◆当時の年齢:35歳
◆身長:170cm~172cm
◆体重:50kg
◆当時の身分:ビルメンテナンス関係
◆特徴:やせ型
◆血液型:B型
◆特徴:
1)顔色浅黒
2)実年齢より若く見える
3)飲酒・喫煙をする
4)腰痛持ちのためやや足を引きずり加減で歩く
◆持病:肩こり、腰痛、喘息性気管支炎の持病あり
◆失踪場所:福井県丹生郡河野村

【失踪状況】
当日朝7時半、いつもと同じ時間に出勤のため車で京都市山科区の家を出る。
同日昼過ぎに勤務先(京都市山科区)から欠勤していると連絡あり。ポケベルで呼び出すが連絡なし。
翌6日捜索願を出す。
10日福井県丹生警察署から丹生郡河野村の海岸沿いに車が発見された。
車の中に本人のバッグ、ポケベル、免許証があったが、財布は発見できず。海も捜したが見つからなかった。
所持金は2万円~3万円だったと思われる。
同年6月に福井県警より4月5日午前中に福井県内の道でスピード違反をして本人署名のある書類が送付された。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。