【みんな生きている】飯島 勲編

《曲芸師・北朝鮮と飯島参与の訪朝》

安倍晋三首相の事実上の特使として北朝鮮・平壌を訪問している飯島　勲・内閣官房参与が５月１６日、金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長と会談した、と朝鮮中央通信等北朝鮮メディアが報じた。
金委員長は北朝鮮では序列第２位の人物で、対外的に北朝鮮を代表する人物でもある。飯島氏と金委員長の会談には、北朝鮮外務省で日・朝国交正常化交渉を担当している宋日昊（ソン・イルホ）大使が陪席した。
テレビ朝日は「飯島氏は当初、宋大使と会談する予定だったが、北朝鮮が金委員長との会談という破格の対応を行った」と報じた。飯島氏は前日、序列２０位以内に入る金永日（キム・ヨンイル）朝鮮労働党書記（国際担当）と会談したばかりだ。
一方日本では、安倍首相が北朝鮮の宣伝戦に丸め込まれている、という分析も出ている。北朝鮮は、アメリカ国務省のグリン・デイビース対北朝鮮政策特別代表が制裁措置強化のため韓・中・日３カ国歴訪に出たときを選び、飯島氏を平壌に呼んだ。日本は飯島氏訪朝を極秘にしたが、北朝鮮は一方的にこれを公開した。
東京の外交消息筋は

「日本政府が飯島氏の訪朝を非公開で推進したため、韓国や中国はもちろん、米国にすら事前通知をしていないと思う」

と分析した。
北朝鮮が核・ミサイル問題を巡る制裁での協調を揺さぶるため、飯島氏に「破格の待遇」を行っているという分析もある。自民党からも「北朝鮮の宣伝戦にやられた」という声が上がっている。
韓国、中国を訪問した後、１６日に日本に到着したデイビース特別代表は、外務省の杉山晋輔・アジア大洋州局長と会談し、飯島氏訪朝の経緯について説明を受けた。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）