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【みんな生きている】日比谷公会堂編(8)西村眞悟編

西村眞悟日本維新の会衆議院議員

今、曽我ひとみさんの姿を久しぶりに拝見して、思い出したことと、そして、あの時が日本の危機であったということについてご報告させていただいた上で、話を始めさせていただきます。
曽我ひとみさんが帰ってきた時に、今においては想像できないことですが、日本国政府は本気で、1週間から10日後に、曽我ひとみさんを北朝鮮に送り返すという約束をしており、約束を守って送り返すつもりでいたわけです。
我々拉致議連は暴れる覚悟をしました。しかし暴れる前に、政府の中で、一人、わが日本国の意思として、断じて帰ってきた同胞を北朝鮮ごときに送り返さないと突っぱねた人物がいました。それが中山恭子という政府側の人物でした。
平沼赳夫会長を初め、維新の会は中山恭子さんを拉致被害者救出の中心に据えて戦っております。本来ならば、中山さんが党を代表して挨拶をするところ、大阪方面における公務のため私が代ってお話しているわけです。
我々は立法府におりますし、先ほど来法整備の話がありました。想像を絶する訓練を日々続けており、命令があれば今ただちに北朝鮮に潜入して国民を救出できるという力を持っている部隊が自衛隊にあることを、みなさんにご報告させていただきます。
誠に想像を絶する部隊です。国会議員の見学はできません。なぜなら、国会議員が見学すると、北朝鮮の人間のような国会議員が同じように見に来るからです(笑)。名前は言いませんが、我々の国にはそういう人物を国会議員に送っているということを、まず頭の中に入れながら覚悟を決めねばならない。
覚悟とは何か。先ほど来、「圧力」、「制裁」という言葉が出ています。圧力、制裁を加えていけば、なぜ拉致問題が解決するのか?それは北朝鮮の独裁者とその一族が、体制が崩壊してついには民衆に殺されるのではないかという恐怖を抱くからでしょう。
その恐怖を抱く前に何をするか。10数年前のように、「東京を火の海にする」と脅迫してくることは必至です。その時に、「何を言うか。そんなことをすれば平壌を火の海にするぞ」と言える力、核の抑止力を我々は持つ覚悟を決めて、北朝鮮のいかなる核を使った恫喝にも屈指ないという国家を作らねばならないのではありませんか。
これが我々の国会における戦いであり、皆さんに覚悟をしていただかねばならないと申し上げる次第です。
我々の眼の黒いうちに北朝鮮を打倒して、全日本人を救出する日の近からんことを、皆さんと共に誓い合いたいと思います。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。