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【みんな生きている】金英徹編

《金英徹偵察総局長の脅迫を分析》

「停戦協定の白紙化」「韓国を火の海に」という表現を使い、軍事的な脅しを強めた北朝鮮朝鮮人民軍報道官談話(3月5日)について、北朝鮮専門家は「核をちらつかせ、韓国を人質にアメリカと交渉に臨む意図だ」と分析した。
特に対南(対韓国)工作の総責任者である金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長が5日、直接テレビに登場し「任意の時期、任意の対象に対し、制限なく決意した通りに精密攻撃を加え、民族の宿願である祖国統一大業を前倒しする」と述べたことは、これまでの脅しとは次元が違うと受け止められている。
北朝鮮情報に詳しい情報筋は

「露出を避けるべき秘密工作の責任者が北朝鮮の全住民の見る夜8時のニュースに登場し、10分にわたって脅迫を行ったのは初めてだ。強力な対北朝鮮制裁決議案が国連安全保障理事会で採択されれば、挑発を実行に移す可能性が高い」

と指摘した。


■第2の延坪島砲撃も

朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』は6日付1面に「アメリカと傀儡好戦狂は最終的な破滅を覚悟せよ」と題する記事と共に、閲兵式場で放射砲(多連装ロケット)部隊が行進する様子の写真を大きく掲載した。
韓国政府の関係者は

北朝鮮には240ミリ放射砲が200門余りあるのをはじめ、韓国の首都圏を攻撃できる放射砲が4,800門余りある。韓国には実質的に最大の脅威だ」

としたものの、

「首都圏への砲撃は全面戦を意味するため、北朝鮮としては切りにくいカードだ」

とも指摘した。
首都圏への攻撃に比べ、西海(黄海)を管轄する第4軍団の海岸砲と放射砲による挑発が可能性としては高い。2010年11月の延坪島への砲撃のように、北朝鮮に近い西海5島のうち、1~2カ所に制限的に砲撃を加えたり、西海の北方限界線(NLL)付近に海岸砲を撃ったりすることが考えられる。


■都心テロやサイバーテロの可能性も

しかし、韓国軍が反撃の意思を明確に示している状況で、北朝鮮は虚を突くような挑発に及ぶ可能性もある。
安政策研究所のユ・ドンヨル上級研究官は

「スパイ浸透やテロを専門とする偵察総局のトップが声明を朗読したのは普通ではない。韓国に派遣したスパイを使った都心テロや国家基幹施設の破壊、サイバーテロ等で韓国の意表を突くことが心配される」

と述べた。
2010年3月の哨戒艦「天安」爆沈事件のように潜水艦を使った挑発に出る可能性もある。韓国情報当局は偵察総局が天安爆沈事件の他、インターネット上でのDDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃、2009年)、農協電算ネットワーク攻撃(2011年)等を実行したとみている。
韓国国防研究院のシン・ボムチョル北朝鮮軍研究室長は、「追加的な核実験やミサイル発射実験を行う可能性も高い」とした上で

「3回目の核実験(2月12日)当時に既に4回目、5回目の核実験の準備も終えているとみられる」

と語った。
韓国政府消息筋は

「射程距離4,000キロ程度のムスダンリ・ミサイルは移動式発射台からいつでも発射が可能だ。昨年12月に打ち上げた大陸間弾道ミサイルICBM)クラスの長距離ミサイルは、急げば2~3週間以内に発射できる」

と分析した。
北朝鮮が最近、日本海黄海に航海禁止区域を設定したことからみて、スカッド、ノドン、KN-02等短距離ミサイルを発射する可能性もある。
北朝鮮が核実験やミサイル発射実験等を行った場合、韓国軍の対応手段は限られる。核実験場やミサイル発射場を爆撃することは現実的に不可能だ。

【傀儡好戦狂】
北朝鮮が韓国を罵るときに「傀儡」という言葉を使う。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)