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【みんな生きている】荒木和博編

北朝鮮による拉致被害者を調べている特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が2月13日、栃木県護国会館(宇都宮市陽西町)での宇都宮市議会有志の勉強会に招かれ、終了後、記者団の取材に応じました。
荒木氏は北朝鮮の核実験について、
北朝鮮は体制が潰れるまで核実験をやり続ける。危機管理は悲観的に準備し楽観的に対処せよという。最悪の事態を想定し、備えるべきだ」
と述べました。
また、拉致問題との関連では
「(核実験で)北朝鮮の体制はますますおかしくなる。体制のほころびから拉致被害者に関する情報が出る可能性もある。そのとき1人でも2人でも助け出せば、事態は大きく動く」
と指摘しました。
荒木氏はこの日、危機管理と拉致問題について講演。また、次男の正博さん(失踪当時27歳)が拉致の可能性が否定できない特定失踪者とされる小山市の安西茂雄さん(80歳)も顔を見せました。
安西さんは
北朝鮮は首を縦に振れない国。“またやったか”という感じ」
と核実験を批判。正博さんの問題ではこれまで孤立無援でしたが、ようやく支援の動きが出てきました。
安西さんは
「宇都宮で背中を押してくれる人がいて、何とお礼を言ったらいいか。もう余命もないと思っていたが、昨年4月の署名活動があって、ここにいられる」
と、大病を患いながらも正博さんとの再会を信じて活動しています。

《安西正博さんについて》
◆氏名:安西 正博
(あんざいまさひろ)
◆失踪年月日:平成8(1996)年4月14日
◆生年月日:昭和43(1948)年9月19日
◆性別:男
◆当時の年齢:27歳
◆身長:173cm
◆当時の身分:会社員(荏原製作所
◆特徴:
1)色白
2)笑うと八重歯
3)髪はくせ毛
4)近視で眼鏡をかけている
◆失踪場所:愛知県名古屋市
【失踪状況】
会社の寮から車で出かけ、そのまま行方不明になる。
最後に姿を見たのは寮の管理人。
日曜日だったので、寮の玄関で「安西君、食事はどうする?」と声をかけたら「食べます」と答え、近所に買い物に行くような感じで車で出かけた。
前日買った単行本3冊が机の上に置いたまま。レシートも挟んであった。
行方不明になる1週間前に実家に電話、「4月下旬に大学時代の友人の結婚式が九州であり、それに出席してから帰省するのでゴールデンウィーク後半に帰る、お土産を買っていく」と話していた。
3ヶ月後、寮を引き揚げるとき礼服の内ポケットに祝儀袋が入っていた。自ら消息を絶つとは考えられない。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。