無題 - もずの独り言・はてなスポーツ＋物置

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない。

今日の大河ドラマ。
「八重の桜」
「将軍が逆賊…幕府への当てつけか」
（山本覚馬／西島秀俊）
京都の尊皇派は「徳川、なんぼのモンじゃい！」くらいにしか思っちゃいない。
何故、足利三代の木像の首なのか？
足利尊氏はみなさん御存知の通り、後醍醐天皇を吉野の山奥で死ぬに任せた。
現職の天皇を山奥で死なせておいて、京都に自分の都合良い天皇（光明天皇）を擁立したのだ。
その尊氏たち足利三代の木像の首を晒すことで「尊皇は正しい」と主張したかったのだ。
しかし、この主張そのものに無理がある。
徳川家は建前の上では新田家の子孫。新田は足利と戦った血筋だ。
また、足利三代を逆賊とするなら、後醍醐天皇をもって正統とし、後小松天皇を「簒奪天皇」としてしまうことになる。それは後小松天皇の子孫たる孝明天皇をも簒奪者呼ばわりすることにもなる。
尊皇派は幕府政治に当てつけるために木像の首をもいだが、尊皇派は「とにかく政権を天皇へ」とだけ考えている連中だったので、こういう行動に出てしまう。
のちに幕末の尊皇派に多大な影響を与える頼　山陽は、漢詩『一家、将軍、十五世』を詠んで歴代足利将軍をボロクソにこき下ろしている。
尊皇派も徳川将軍家を山陽の詠んだ詩のように思っていたのであろう。