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【みんな生きている】金総書記銅像編

《そんなカネがあるんなら、飢えた住民に食糧を与えろ!北朝鮮、金総書記の銅像建設のために無駄遣い》

昨年12月に死去した金正日キム・ジョンイル)総書記の偶像化のため北朝鮮が投じた資金は1億1000万ドル(約90億円)を超えることが12月4日までに分かった。これにより資金難が深刻化したことから、金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党第1書記は、非常対策を講じるよう指示したという。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋が4日に語ったところによると、北朝鮮が今年4月に平壌・万寿台の丘に作った金総書記の銅像(高さ23m)には製作費1,000万ドル(約8億2000万円)が掛かった。北朝鮮はその後、国家安全保衛部(省に相当)、人民武力部、江界市等に計7体の金総書記の銅像を立てた。銅像の建立費だけでも5,000万ドル(約41億円)を要したと推定されている。
また、主な交差点に設けられている「永生塔」(約3,200本)にハングルで「金正日」と刻み込む作業に2,500万ドル(約20億円)、「金氏王朝」を称賛するモザイク壁画の交換に1,500万ドル(約12億円)が投じられた。
さらに、2,000万枚を超える金日成(キム・イルソン)主席、金総書記の肖像画を交換するのに2,000万ドル(約16億円)、金主席、金総書記の顔を象った「双像バッジ」の製造に100万ドル(約8,200万円)をつぎ込んだという。
過剰な偶像化事業で統治資金に窮したことから、金第1書記は今年の春、朝鮮労働党の幹部に「将軍様銅像建立や錦繍山太陽宮殿の工事費を賄う基金をつくれ」という指示を下した、と消息筋は伝えた。これを受け朝鮮労働党は、主体(チュチェ)思想の研究・普及を目的として運営してきた従来の「国際金日成基金」(2007年設立)を、今年8月に「金日成金正日基金」へと拡大・再編した。
しかし、「自発的寄付の実績はあまりにも低調で、住民たちに上納を強要しているのが実情」(消息筋)だ。住民たちに対しては「(金正恩)元首様に対する忠誠心の基準になるため、金・銀・外貨を捧げよ」と思想教育を実施している。
10月からは、海外に送り出した出稼ぎ労働者に対し「金正恩同志の特別指示」という名目で、1人当たり150ドル(約1万2300円)の上納を課すようになった。在外公館にも上納の指示が下ったが、公館の職員同士で上納金の規模を決められず、よその様子を伺ったり対策会議を開いたりする等右往左往しているという。
こうした努力にもかかわらず募金が思うように進まないことから、金日成金正日基金は最近、欧州の高利貸し業者をはじめ、アジアやロシアの銀行等から年利20%~40%という高い金利で緊急の資金を都合しようとしているのが実情だ。
北朝鮮が今年、金総書記の偶像化に使った1億1000万ドルがあれば、1t290ドル(約2万3700円)のトウモロコシを38万t購入することができる。
国連は今年、北朝鮮の食糧不足分を50万tと推定しており、38万tあればその大部分を賄える。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)