【みんな生きている】北朝鮮闇市編

《北朝鮮闇市を掌握した中国製品》

中国製品が北朝鮮の闇市場を掌握し、闇市場では北朝鮮ウォンより中国人民元がより多く使われていることが、大韓貿易投資振興公社（ＫＯＴＲＡ）の報告書で分かった。
ＫＯＴＲＡが先頃発表した報告書『北韓経済報告』によると、北朝鮮は２００９年末にデノミネーション（通貨呼称単位の変更）に失敗し、インフレ抑制に向けた各種政策を打ち出したが持続的に物価が上昇し、北朝鮮ウォンが人民元に対し下落している。
北朝鮮ウォンの対人民元レートは、ホテルと為替取引所で適用される基準レートが先月初めに１人民元＝１５．８９ウォンだったが、両替商との取引では１人民元＝９４０ウォンが適用され、約６０倍の差がある。
住民たちはデノミのときに持ち金を新貨幣に交換できなかった経験から、今もなお北朝鮮ウォンを信頼できず、闇市場では人民元が通用し、北朝鮮ウォンの価値は下がり続けている。
ＫＯＴＲＡは

「中国製品が闇市場を席巻し、北朝鮮ウォンより人民元が広く通用している。１月にオープンした平壌最大規模の商業センターで販売されている食料品、衣類、電気製品も大半は中国製だ」

と説明した。
平壌市内の一般のスーパーでは、中国製のポテトチップスが３，０００ウォン、即席麺が６，５００ウォンで販売されているが、北朝鮮の公務員の月給は３，０００～１万ウォンに過ぎない。
中国税関の貿易統計によると、１～８月の北朝鮮の対中貿易赤字は６億５１００万ドル（約５３６億２０００万円）で過去最高水準に達した。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）