【みんな生きている】反帝民戦編

《反帝民戦、活動を活発化》

北朝鮮が最近、朝鮮労働党の工作機関とされる反帝民族民主戦線（以下、反帝民戦）を通じ、韓国国内の従北（北朝鮮に従う、の意）勢力に「反セヌリ党闘争」を煽る文書を送っていたことが１１月２０日までに確認された。
韓国政府当局によると、反帝民戦は今月１７日「セヌリ党による政権維持の野望を断固として阻止しよう」と題する文書の中で、「（与党）セヌリ党が再び政権を掌握した場合、南北関係の悪化はもちろん、第２次６・２５戦争（朝鮮戦争）が必ず起こる」と警告した。
さらにその上で「現在の闘争で、我が国民たち、とりわけ４８６世代の責任は大きい」「１９８０年代に自主・民主・統一のため突進していたあの勢いで、反セヌリ党闘争の火を力強く燃え上がらせよう」等と扇動した。
韓国政府の安全保障当局の担当者は、与党候補の落選運動を煽るこれらの文書について

「金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党第１書記による直接の指示」

と見なしている。北朝鮮で対南（対韓国）活動に関する指令を行うのは首領固有の権限だからだ。
金正恩氏は今年の初めにも反帝民戦を通じ「進歩勢力の大同団結を成し遂げ、今年の総選挙と大統領選挙では、逆賊牌党を決定的な敗北に追い込まねばならない」と指示する「対南命令第１号」を送っていた。

【４８６世代】
韓国では現在４０代で、１９８０年代に大学に通い、６０年代に生まれた世代をこう呼ぶ。

【牌党】
連中、やからの意。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）