もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】李英鎬編

《人望が厚くて殺せない?李英鎬前総参謀長、軟禁状態》

今年7月に粛清された李英鎬(リ・ヨンホ)前朝鮮人民軍北朝鮮軍)総参謀長(70歳)が咸鏡北道鏡城郡の朱乙温泉に軟禁されているとの情報が伝わり、韓国政府当局が確認に乗り出していることが、11月18日までに分かった。また、朝鮮人民軍の資金源とされる勝利貿易とカンソン貿易が朝鮮労働党のテソン貿易に統合される等、金正恩キム・ジョンウン)式の軍支配が本格化しているようだ。


朝鮮人民軍で人望の厚い李英鎬氏軟禁か

北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は18日

「李英鎬氏は総参謀長を解任された直後、平壌市内の自宅で厳しい監視を受けていたが、数日前に朱乙温泉療養所に移ったとの情報がある」
「李英鎬氏は北朝鮮野戦軍からの人望が厚く、金正恩氏も軽々しく処分できないようだ」

と語った。
李英鎬氏は野戦分野で実績があり、特に砲撃については豊富な知識と経験を持っているという。
また、これまで人民武力部傘下にあった勝利貿易とカンソン貿易が、金正恩氏の統治資金を管理する朝鮮労働党39号室管理下のテソン貿易に移ったことについて、上記の北朝鮮消息筋は

「軍の資金源が党に移された典型的なケースだ」

と指摘する。勝利貿易とカンソン貿易は無煙炭や金等を中国に輸出し、軍に必要な資金を供給してきた。
中国国内の別の北朝鮮消息筋は

「丹東にいた勝利貿易の代表者が先日、平壌に召還されたと聞いている」

と語った。
故・金正日キム・ジョンイル)総書記は1990年代後半、100万人以上が餓死した、いわゆる「苦難の行軍」を乗り越えるため先軍政治を打ち出し、その過程で軍部に多くの利権を与えた。
元高官の脱北者

配給制が事実上崩壊している状況で、北朝鮮軍部は独自に利権を握り、足りない資金を確保してきた。この資金源を突然奪ってしまうと、軍の維持に問題が生じるのは避けられない」

と話す。
とりわけ軍の経歴がまったくない崔竜海(チェ・リョンヘ)氏を軍の監視と統制を行う総政治局長に起用したことについて、現場の指揮官の間では不満が高まっているという。これは軍の文民統制を目指したものだが、現場の野戦軍関係者にとっては受け入れがたい人事のようだ。
哨戒艦・天安爆沈や延坪島砲撃の主犯とされる金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長は、先日大将から中将に降格となり、9人の軍団長のうち6人が解任されたとの情報も伝わっている。これは不満が高まっている軍に対し、金正恩氏が警告を発したものとの見方もある。


■忠誠誓約書を書かせるケースも

金正恩氏は10月29日「党と首領に忠実でない人物は、たとえ軍人の気質があり、作戦や戦術に優れた能力があっても、我々には必要ない」と発言した。これは李英鎬氏とその追従勢力に対する警告と受け取られている。
また金正恩氏は現場の指揮官たちに対し、忠誠を誓う誓約書と人民の食糧を略奪しないという2種類の誓約書を書かせたという。
これについて韓国政府筋は

「軍の動揺を抑えるための方策だろう」

との見方を示している。
北朝鮮の実力者とされる張成沢チャン・ソンテク朝鮮労働党行政部長は今年8月、中国を訪問して10億ドル(約814億円)の借款を要請したが、これは軍が握る利権を党が確保する過程で様々な問題の発生が予想されることから、これらを解決するための「実弾(現金)」を確保するためとの見方がある。
しかし、韓国政府の消息筋は

「現場の指揮官に対する統制は非常に厳しく、クーデターが起こる可能性は非常に低い」

と語る。
金寛鎮(キム・グァンジン)国防部(省に相当)長官も11月8日

北朝鮮での権力継承は比較的安定して行われた。金正恩氏がいわゆる統治力を発揮したと評価したい」

と述べた。
韓国政府の安全保障担当部処(省庁)の関係者は

北朝鮮軍部が自分たちの存在価値を誇示するため、挑発に乗り出す可能性は決して排除できない。大統領選挙を目前に控えた重要な時期でもあるため、北朝鮮軍部の動向を鋭意注視している」

と語った。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)