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【みんな生きている】タイルート脱北編

《『産経新聞』が伝える「タイルート脱北」》

タイへ流入する脱北者の数が、年間2,000人規模にのぼり、5年前に比べ倍増していることが11月13日、関係者の話で明らかになった。大多数は韓国に亡命しており、主要な脱北ルートとしてのタイの比重が増している。
北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ(非政府組織=NGO)の海老原智治代表が『産経新聞』の取材で明らかにしたもので、海老原代表は

「タイへの脱北者数はこの2、3年、年間2,000人規模で推移しており、その98~99%が韓国へ亡命している」

という。
タイ政府が2007年に公表した脱北者流入数は約1,000人で、この5年間でおよそ2倍に増加したことになる。その理由としては

(1)タイ政府が「脱北者を人道的に対処する」とし、北朝鮮へ強制送還していない
(2)東南アジアではベトナムが、北朝鮮との間で外交問題になったことから脱北者を受け入れなくなり、タイへの「一極化」が進んだ

等が指摘出来る。
一方、2011年に韓国が受け入れた脱北者数は2,706人(韓国統一部)。
タイルートはそのほとんどを占めており、モンゴルルートをしのぐ脱北ルートであることを裏付けている。
脱北者は主にいかなる経路で、タイを経て韓国に至るのか。まず、中・朝国境を越え中国雲南省ラオス→タイ、ラオスミャンマー国境の「ゴールデン・トライアングル」(黄金の三角地帯)→タイ最北のメーサイとチェンライというルートをたどる。この間、陸路とメコン川が使われる。脱北者はチェンライの警察署に自ら出頭し保護を求める。
タイ政府は脱北者を「難民」ではなく、「密入国者」として扱っている。このため脱北者出入国法違反で拘束・起訴され、裁判で罰金刑(約3,000バーツ=約7,800円)か短期間の禁錮刑を科される。
その後、脱北者は韓国等の第三国へ出国するまでメーサイやバンコクの入管の収容所に拘束され、この間にタイ政府は韓国政府と送致へ向け調整。入管収容所に拘束されてからタイを出国するまで、数週間から数ヶ月を要するという。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)