【みんな生きている】金正男編

潜伏先の中国から脱北者を装って韓国に潜入した北朝鮮の工作員の男が、韓国の検察当局の調べに対して「故・金正日（キム・ジョンイル）総書記の長男、正男（ジョンナム）氏の襲撃を指示されていた」と供述しました。
韓国の検察当局によりますと、この男は北朝鮮の秘密警察にあたる国家保衛部の工作員で、長期間中国に潜伏し、脱北者を捜して北朝鮮へ送還する活動等に従事していました。その後、韓国の脱北者団体の幹部に接近するよう指令を受け、今年３月、脱北者を装って韓国に潜入しました。
しかし、中国での行動に不審な点があったため、韓国の情報機関・国家情報院が追及したところ、工作員だと認めたということで、１０月９日、国家保安法違反の罪で起訴されました。
これまでの調べに対しこの工作員は、故・金総書記の長男・正男氏を襲うよう指示を受けていたと供述しているということです。
聯合ニュースは、この工作員は２０１０年７月頃、タクシー運転手を買収して具体的な襲撃計画を立てたものの、正男氏が中国に入らなかったため実行に移せなかったなどと報じていて、事実ならば、金総書記の存命中に正男氏の存在を排除しようという動きがあったことになります。
韓国検察当局は
「脱北者の増加に伴い、偽装脱北工作員も増加すると予想される」
として、対策の必要性を強調しています。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）