もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】偶像化作業編

《そのカネがあれば、住民に食糧を与えられるだろう。北朝鮮、金父子の偶像化のために大量浪費》

昨年12月に死去した故・金正日キム・ジョンイル)総書記の偶像化のために、北朝鮮は最低でも4,000万ドル(約31億4000万円)もの費用を投入していたことがわかった。ただし、銅像建設等は現在も進行中のため、この額はさらに膨らむものと見込まれる。ちなみに、4,000万ドルはトウモロコシ13万t分に相当する額で、これは北朝鮮に暮らす2,400万人の住民全員が、13日間消費出来る量だ。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋が8月23日に語ったところによると、北朝鮮は金総書記の死去を受け、全国各地にある「永生塔」の補修工事に着手したという。「偉大な首領・金日成(キム・イルソン)同志は永遠にわれわれと共におられる」と書かれた塔の文字を「偉大な金日成同志と金正日同志は」に変更するためだ。1994年に死去した金日成主席の「永生」だけでなく、金総書記の「永生」も同時に祈願しなければならないからだ。永生塔は全国に3,000ヶ所以上あると見られ、中でも平壌市内の金星通りにある塔は高さが92.5mに達する。
上記の消息筋は

「これまで永生塔には文字が刻まれた花崗岩が設置されていたが、今回の補修工事ではこれを取り外し、新しい文言が刻まれたものに変更された。この工事にはすでに2,500万ドル(約19億6000万円)の費用がかかっている」

と語った。永生塔一つ当たり平均8,300ドル(約65万円)が使われたことになる。
北朝鮮は今年4月13日、万寿台に金総書記の銅像を新たに完成させたが、この銅像は高さ23mで制作費はおよそ1,000万ドル(約7億9000万円)と試算されている。これは、以前からあった金主席の像を修理する費用も含まれた額だ。金主席の銅像は今回、服装が人民服からスーツに変更され、新たにメガネが加わった。
これについて韓国統一部(省に相当)の関係者は

「親子の年齢差を表現するためだ」

とコメントしている。
この修理作業は全国で行われており、金主席の銅像は万寿台にあるサイズと同じ大型のものが80体以上、それよりも小さい中小型が2万体以上あると推定される。
また、消息筋によると、北朝鮮は金総書記の遺体を防腐処理するために100万ドル(約7,850万円)以上を投じたという。この費用はロシアから遺体保存専門家を招き、特殊なガラス管等必要な物資を輸入するために使われたと見られる。また、金総書記の遺体は今後も毎週2回ずつ棺から取り出し、防腐処理を施す等継続的な管理を行わなければならないため、その費用として毎年250万ドル(約2億円)が必要になるという。
また、金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党第1書記はこのほど、金総書記の遺体が安置されている錦繍山記念宮殿の名称を「錦繍山太陽宮殿」に変更し、大規模な改修作業も指示した。
消息筋によると、この改修によって宮殿には新たに大理石が設置され、また公園化を進めるため広場には芝生が植えられた。これらの作業にはおよそ450万ドル(約3億5000万円)が投入されたという。
金総書記の偶像化に向けたこれら一連の大規模プロジェクトは、金総書記の告別式が行われた2週間後の今年1月12日、朝鮮労働党政治局の特別報道ですでに予告されていた。この特別報道では金総書記を追悼するための「4大決定事項」が発表され、その内容は「生前の姿」で金総書記の遺体を安置、金総書記の銅像建設、光明星節の制定、全国各地での永生塔建設―というものだ。
これ以外にも北朝鮮は、金日成金正日親子の顔が描かれた新しいバッジ(双像バッジ)の制作に50万ドル(約3,900万円)を投じた。さらに、金日成金正日親子の肖像が描かれたモザイク壁画も北朝鮮の全国各地で新たに登場している。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)