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【みんな生きている】藤本健二編

藤本健二氏を監視していた北朝鮮工作員

日本で活動する北朝鮮工作員が故・金正日キム・ジョンイル)総書記の専属料理人として知られる藤本健二(仮名)氏に対し、2010年から身辺調査や監視活動を行っていたことが明らかになった。これは『産経新聞』が8月23日付で報じた。藤本氏は先日、平壌で十数年ぶりに金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党第1書記との再会を果たした。
産経新聞』によると、アスベスト除去装置をめぐる詐欺事件で逮捕、起訴された兵庫県尼崎市の運送会社社長・吉田誠一容疑者(41歳)のコンピューターを警察が押収して調べたところ、藤本氏の発言や生活状況等を北朝鮮に報告していたことがわかったという。
警察によると、吉田容疑者は2006年から北朝鮮の対外工作機関・偵察総局の指示を受けながらスパイ活動を続け、2009年に金正恩氏が後継者に指名されると、偵察総局から「藤本の周辺を調べよ」という指示を受けたという。
産経新聞』は「吉田容疑者たちによる身辺調査の結果、偵察総局等は藤本氏が『日本や韓国の情報当局と密接な関係はなく、北朝鮮への忠誠心を保っている』と判断して招請を決定した」と報じた。
藤本氏は8月23日、TBSのテレビ番組に出演した際、「平壌で顔見知りだった在日朝鮮人から金正恩氏のメッセージを聞かされ、訪朝を決めた」と打ち明けた。
藤本氏は6月16日に「会いたい」という妻からの手紙や「北朝鮮訪問について身辺の安全に責任を持つ」と記した北朝鮮の国防委員会人民保安部名義の覚書等を受け取り、さらに7月18日には「10年前の約束を守れ」という内容の金正恩氏からのメッセージも伝えられたという。藤本氏によると、この「10年前の約束」とは、藤本氏が2001年に食材を購入するため日本に帰国する際、金正恩氏が「日本に行ってもまた戻ってきますね」と話し、これに藤本氏が「当然戻ります」と答えたことを意味するという。
藤本氏によると、自らのために催された歓迎夕食会には金正恩氏と妻の李雪珠(リ・ソルジュ)氏の他、金正恩氏の妹・汝貞(ヨジョン)氏、叔父の張成沢チャン・ソンテク)氏、さらに金総書記の最後の妻、金玉(キム・オク)氏たち計17人が出席したという。藤本氏は金正恩氏から「今後も日本と北朝鮮を行き来すればよい」と言われ、9月には再び訪朝する予定だという。
北朝鮮が藤本氏の自由な訪朝を認めた理由について、TBSは

金正恩氏が開放的な指導者であることを強調する
▲9月17日に日朝平壌宣言から10年を迎えるのを前に、日本と対話の雰囲気を造成する

等の意図があると分析した。
日朝平壌宣言とは、2002年9月に小泉純一郎首相(当時)が平壌を訪問して金総書記と共に宣言したもので、日朝双方が早い時期に国交正常化を実現させるため互いに努力することが明記されている。
また、TBSは夕食会で藤本氏が「日本人拉致被害者が解放されることを願う」と述べた点を強調し、「金正恩氏はこれについての明言は避けたが、拉致被害者の解放を求める声が北朝鮮側に直接伝えられただけでも大きな意義がある」と評した。
藤本氏は1989年から故・金正日総書記の専属料理人を務めていたが、2001年にスパイ容疑をかけられ、北朝鮮に妻子を残したまま日本に帰国した。

アスベスト除去装置をめぐる詐欺事件】
兵庫県尼崎市の運送会社の社長が詐欺事件で6月に逮捕されましたが、海外で頻繁に北朝鮮の軍関係者と接触して情報提供していた疑いが強まり、警察が捜査していることがわかりました。
兵庫県尼崎市に住む吉田誠一容疑者(41歳)。
自ら社長を務める運送会社が、嘘の事業計画を兵庫県の外郭団体に申請し、1,000万円の融資をだまし取った詐欺の疑いで逮捕され、7月11日、起訴されました。
警察がカネの使い道を追及したところ、浮かび上がった別の顔。それは…
警察は被告の自宅等からパソコン10台を押収。
外交や防衛の情報を分析した資料等が、東南アジア方面にメール送信されていました。
追及したところ吉田被告は「東南アジアや中国で朝鮮人民軍関係者に会い、情報提供の見返りに報酬をもらった」と供述したということです。
渡航はこの6年でおよそ20回を数え、帰国後は合わせて25万ドルを円に換金したといいます。
2007年に日本国籍を取得した吉田被告。
専門家は被告が金正恩キム・ジョンウン)第1書記直属の工作機関・偵察総局の一員だと指摘。
偵察総局は一昨年、世界を震撼させた韓国の哨戒艦沈没事件を指揮したとされます。
「中・朝関係者から偵察総局の工作員と知らされた。秘密が漏れないようにわざわざ外国で会って口頭で指令を受ける。実行状況を報告しに行って、また新たな指令を受けてくるということですよね」
関西大学李英和〈リ・ヨンファ〉教授)



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)