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【みんな生きている】李英鎬編

《李英鎬次帥失脚についての韓国の分析》

北朝鮮の李英鎬(リ・ヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長が突如解任されたことについて、韓国政府の関係者は7月17日、金正恩キム・ジョンウン労働党第1書記の権力強化に向けた政治的な粛清ではないかと分析した。
この関係者は

張成沢チャン・ソンテク)党行政部長と崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長が金第1書記の同意を得て、李英鎬総参謀長に対する内部調査を実施した上で、不正を摘発して粛清したとみられる」

と語った。
北朝鮮の内部事情に詳しい外交筋も

「李英鎬総参謀長の失脚は偶発的事件ではなく、台頭する『新軍部』を抑えるため、計画的に進められたものだ。今回の事件を契機に、これまで3年にわたり勢力を強めてきた新軍部の立場が弱まるとみられる」

と分析した。
北朝鮮の「新軍部」とは金正日キム・ジョンイル)総書記が金正恩氏を後継者として内定した直後の2009年2月、軍の要職に進出した軍幹部を指す言葉で、李英鎬総参謀長、金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長が代表的人物だ。
新軍部の頂点にいた李英鎬総参謀長の粛清を受け、危機に立った新軍部が今後どんな動きを示すかによって、北朝鮮内部の権力闘争の方向だけでなく、韓国との関係にも少なからぬ影響が出そうだ。
新軍部は金正日総書記の生前には世襲体制構築を支える存在だった。しかし、金第1書記が自立しなければならない現在、新軍部はむしろ負担となった可能性がある。
韓国政府関係者は

◆党官僚出身の崔竜海氏を軍総政治局長に起用したこと
◆軍傘下の外貨調達組織が内閣に移管されたこと
金正恩氏の軍部隊訪問が急減したこと

等を根拠として、金第1書記が軍の影響力を削ごうとするのは既に予測された動きだったと指摘した。
この関係者は

「李英鎬総参謀長の粛清が予想よりも早く、また李英鎬氏が軍でトップクラスの人物である点から見て、軍幹部の心理的動揺が予想される」

と述べた。
北朝鮮軍部は、金日成(キム・イルソン)主席が死去した翌年の1995年4月に「第6軍団反乱事件」を起こした経緯がある。
国家安全企画部(現国家情報院)で北朝鮮調査室長を務めた経歴を持つソン・ボンソン高麗大兼任教授は

「当時清津に駐屯していた第6軍団に所属する将校は、市内の大学を襲撃し、決起の事実を公表した上で平壌に進撃するという計画を立てたが、事前に発覚し、将校数十人が逮捕された」

と説明した。
北朝鮮消息筋は

「第6軍団反乱事件は、金正日総書記が権力を掌握した時期に軍部を権力下に置く過程で起きた事件だ。昨年末に金正日総書記が死去した後、軍部に対する支配を強めたい金第1書記も同じような事態に直面する可能性がある」

と指摘した。しかし、現在の状況で北朝鮮軍部が集団行動に出る可能性は低いとの見方が優勢だ。
李英鎬総参謀長を追放した崔竜海氏が率いる総政治局は、軍内でトラック1台動かすことにも監視の目を光らせているからだ。
北朝鮮軍が韓国に対する挑発を行う可能性が高まったとの分析も出ている。
韓国政府の当局者は

「内部の混乱や不満が高まった際、銃口を南に向けるのが北朝鮮の典型的な危機脱出法だ。北朝鮮による挑発の可能性に特に注意している」

と述べた。
韓国国防部(省に相当)は、李英鎬総参謀長の更迭発表直後に

北朝鮮に対する監視体制を強化し、北朝鮮軍の動向を細かく注視している」

と明らかにしている。
在韓米軍も高高度偵察機U2などによる偵察を増やしているとされる。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)