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【みんな生きている】金賢姫編

《今、見直される金賢姫工作員への弾圧》

大韓航空(KAL)858便爆破の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員(50歳)は6月18~19日、『朝鮮日報』系のテレビ局・テレビ朝鮮の番組に出演し、盧武鉉ノ・ムヒョン)政権での自分への弾圧の実態や、与党セヌリ党が真相解明計画を進めていることなどを語った。
これを受けて「金賢姫抹殺疑惑」が改めて注目を集めている。明らかにすべき鍵は、国家情報院の幹部のうち「誰が」「なぜ」金賢姫工作員を弾圧したのか、さらに当時、盧武鉉政権そのものがこの問題に関与していたのかという点だ。


■コ・ヨング元院長が弾圧を指揮か

金賢姫工作員はさまざまな席で

「2003年に国家情報院から移民を勧められた」

と語っている。
金元工作員の夫のC氏は『月刊朝鮮』(2009年2月号)とのインタビューで

「2003年夏に国情院の親しい幹部が突然やって来て“今何かと騒がしいから移民してくれないか”と言われた。勧められたというよりも警告だった」

と語った。
国情院の幹部クラスが金賢姫工作員のような安全保障上の重要人物の取り扱いを、上部からの指示なしに単独で行ったとは考えられない。
当時の国情院長はかつて「民主社会のための弁護士会」の初代会長だったコ・ヨング氏で、第2次長(国内担当)は元『韓国日報』記者の朴丁三(パク・チョンサム)氏だった。
朝鮮日報』紙は金賢姫氏の証言内容について確認するため、コ元院長と朴元次長に電話インタビューを試みたが、いずれも電話には出なかった。
金賢姫工作員を弾圧したのは国情院だけではない。金賢姫工作員は2008年10月に北朝鮮民主化フォー民主化フォーラムの李東馥(イ・ドンボク)常任代表に送った手紙の中で「(2003年10月に)担当する警察の幹部から“2年ほど他の地域に行ってほしい”と求められた」と打ち明けている。これも、上からの指示なしには考えられないことだ。当時の警察庁長は崔圻文(チェ・ギムン)氏だった。
盧武鉉政権が金賢姫工作員を目障りに思った理由は、金賢姫工作員が活動すれば、それだけ北朝鮮金賢姫工作員にKAL機を爆発させた事実が繰り返し報じられるからだ。
盧武鉉政権で一部の勢力が「金賢姫偽者説」を広めたことについて、金賢姫工作員は「金正日キム・ジョンイル)総書記に免罪符を与えるため」と主張している。
金賢姫工作員

「(国情院過去史委員会の)呉忠一(オ・チュンイル)委員長は“KAL機爆破事件について調査を行うポイントは、金総書記がやったのではないことを明らかにすることだ”と発言した」

と述べた。北朝鮮はKAL機爆破事件をきっかけにアメリカ政府から「テロ支援国家」に指定され、長期にわたり制裁を受けた。また、盧武鉉政権はアメリカに対し、北朝鮮をテロ支援国リストから外すよう、繰り返し要求していた。


■政府次元での弾圧があったのか明らかにすべき

MBC放送の時事番組『PD手帳』は2003年11月18日放送分で、金賢姫工作員が住んでいたマンションを取材し、この映像を流した。これは、金賢姫工作員に対する弾圧が非常に広範囲かつ組織的に行われたことを象徴する出来事だった。
『PD手帳』は「16年間の疑惑、KAL機爆破事件の実行犯・金賢姫の真実」と題する番組で、金賢姫工作員が住むマンションの全景、明かりがついた窓、玄関を叩く場面などを映し出した。
当時のMBC社長はイ・グンヒ氏、番組の責任者はチェ・ジンヨン・プロデューサーだった。
金賢姫工作員

「(盧武鉉政権当時の)国情院、警察庁、放送局3社、左翼系メディア、カトリック正義具現司祭団、人権委員会などが共謀し、私を偽者とするため意図的に(枝葉末節的な問題を取り上げて疑惑を)浮上させた」

と指摘する。
『趙甲済ドットコム』の趙甲済(チョ・ガプチェ)代表は

「国情院が金賢姫氏に『PD手帳』に出演するよう仕向けた点や、『金賢姫は偽者』という内容の本を執筆したシン・ドンジン氏を調査官として採用した点などから考えると、政府次元での介入があったと考えざるを得ない」

と述べた。


※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)