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【みんな生きている】横田めぐみさん/NHK[首都圏]

《拉致は人権侵害の総本山!横田めぐみさんを救出しろ!》

北朝鮮拉致被害者等の調査を約束した日・朝政府間合意の発表から5月29日で1年になります。
進展がない中、拉致被害者の家族の間には北朝鮮がこれまでの死亡説明をくり返し幕引きを図ろうとしているのではないかという警戒感も強まっていて、政府に対し、すべての被害者の帰国の実現に向けた交渉を求めていくことにしています。
拉致問題を巡っては、北朝鮮拉致被害者等の調査を約束した日・朝政府間合意の発表から29日で1年になりますが、帰国につながる進展はなく、調査が終わるとされる7月まで1か月余りとなっています。
拉致被害者の家族は、北朝鮮の指導部が「被害者8人は死亡した」というこれまでの説明を覆し、すべての拉致被害者を帰す決断をするのかが最大の焦点だとして、期待と不安両方の思いを抱えながら推移を見守っています。
しかし、合意から1年が経っても事態が膠着する中、被害者家族の間には、北朝鮮が調査の結果だとして生存者の存在を隠して死亡説明をくり返し、幕引きを図ろうとしているのではないかという警戒感も強まっています。
このため、日・朝間の駆け引きが活発化するとみられるこれから7月にかけてが解決に向けた正念場だとして、日本政府が

拉致被害者の帰国を譲らない姿勢を貫くのか注視するとともに、
▽帰国の実現に重点を置いた粘り強い交渉を求めていくこと

にしています。


■いい加減な報告を受け入れてはいけない

横田めぐみさんの両親が合意から1年になるのに合わせてインタビューに応じ今の心境を語りました。
この中で母親の早紀江さん(79歳)は

「この1年は今までで一番しんどいというのが実感です。こんな大事なことが何十年も放置され、まだ助けられないのは大きな間違いだと思っています。大切な命を早く救い出してほしい」

と話しました。
その上で、北朝鮮の信憑性が疑われる調査結果に振り回されてきた過去の経緯を踏まえ

北朝鮮は今まで『被害者8人は死亡していて拉致問題は終わったんだ』と言っていて、今回も、そういう形で報告してくるかもしれない。政府は、いい加減な報告を『こうだったんですか』と、絶対受け入れてはいけないし翻して頂きたい」

と求めました。
北朝鮮に対しては

金正恩キム・ジョンウン)第1書記が早く素直な気持ちになって、『父親の金正日キム・ジョンイル)総書記が戦略的に行ったことで被害者は元気でいる』と公にし、すんなり帰国させてほしい。金第1書記が人間的な気持ちを持てば、北朝鮮もずいぶん変わるのではと思っています」

と話しました。
父親の滋さん(82歳)は

北朝鮮は拉致した人のことを分かっていると思うので、これまで『死亡した』と言ってきた被害者を『実は生きていたんだ』という形で出してほしい」

と求めました。
最後に、早紀江さんは

「子どもたちが元気で帰って来ると信じています。帰国した被害者がタラップを降りてくる姿を忘れることはできません。今度、被害者みんなが帰って来る時は、たとえ自分が杖にすがっていてもその場に行って、本当によかったねって言ってあげたい。その日まで元気でいたい」

と救出への決意を語りました。

◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

※「白い翼でも黒い翼でも、赤い翼でも青い翼でも、何でも結構なんで、帰って来られる翼をめぐみに与えてほしい」
横田早紀江さん。拉致被害者横田めぐみさんの母)
※「正義は必ず勝つ、と私は信じていますので、あとしばらくお力をお貸しください」
(横田哲也さん。拉致被害者横田めぐみさんの弟)

《特定失踪者・宮澤康男さんについて》
◆氏名:宮澤 康男
(みやざわやすお)
◆失踪年月日:昭和35(1960)年9月21日
◆生年月日:昭和17(1942)年10月20日
◆性別:男
◆当時の年齢:17歳
◆身長:168cm
◆体重:57kg
◆当時の身分:製パン手伝い・定時制高校在学
◆当時の住所:東京都台東区の会社の寮
◆失踪場所:東京都台東区

【失踪状況】
東京都台東区上野の勤務先(製パン業者)の宿舎から失踪。
不確定ではあるが複数の目撃証言がある。
バレーボール部に所属。

《特定失踪者・早坂勝男さんについて》
◆氏名:早坂 勝男
(はやさかかつお
◆失踪年月日:昭和43(1968)年4月頃
◆生年月日:昭和19(1944)年1月22日
◆性別:男
◆当時の年齢:24歳
◆当時の住所:東京都墨田区石原
◆身長:156cm
◆体重:55kg
◆血液型:A型かO型
◆当時の身分:印刷会社社員
◆特徴:印刷の仕事で指を怪我し、親指と人さし指がやや変形している
◆失踪場所:東京都墨田区

【失踪状況】
墨田区の下宿先から失踪。
正月に兄弟とその家族7人で過ごしている。別の兄の話によると2月か3月にケガで入院した。
失踪後数ヶ月して、会社から本人の友人に荷物を引き取ってくれと電話ある。

《特定失踪者・生島孝子さんについて》
◆氏名:生島 孝子
(いくしまたかこ)
◆失踪年月日:昭和47(1972)年11月1日
◆生年月日:昭和16(1941)年6月14日
◆性別:女性
◆当時の年齢:31歳
◆当時の身分:東京都港区役所麻布支所交換手
◆失踪場所:東京都渋谷区

【失踪状況】
当日、一日の年休届けを出し勤め先を休む。
朝、同居していた妹に「夕方に電話があったら出かける」と言っていた。
衣類の入れ替えをし、夕方クリーニング店に衣類を出している。
孝子さんは翌日出勤時に着る服を揃えておいて出かけていた。その夜何の連絡もなく帰宅せず。
翌2日夜、自宅に電話があり、しばらく無言の後、「今更仕方ないだろ」と男性の声とともに切れた。
平成16年9月29日、警視庁に告発状提出。

《特定失踪者・後藤美香さんについて》
◆氏名:後藤 美香
(ごとうみか)
◆失踪年月日:平成13(2001)年9月13日
◆生年月日:昭和46(1971)年7月13日
◆性別:女性
◆当時の年齢:30歳
◆身長:153cm
◆当時の身分:家事手伝い
◆失踪場所:東京都

【失踪状況】
東京都江東区の自宅を出たまま行方不明に。

新潟県警・愛知県警公開特定失踪者・渡邉浩成さんについて》
◆氏名:渡邉 浩成
(わたなべひろまさ)
◆当時の年齢:23歳(昭和60年当時)
◆当時の住所:愛知県名古屋市中区
新潟県三条市出身
◆当時の職業:郵便局員
◆身長:170くらい

【失踪状況】
昭和60年12月、岐阜県岐阜市の職場を出た後、行方不明になっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。