もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

THIS IS A JOURNEY IN TO SOUND・第37回

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ひとりフォークゲリラライブ
(1993年・泉谷しげる

【収録曲】
(1)マリファナを知らない子供たち
(2)黒いカバン(GUERRILLA VERSION)
(3)おー脳
(4)果てしなき欲望
(5)眠れない夜
(6)火の鳥
(7)春夏秋冬
(8)なぜ、こんな時代に…
(9)涙を獅子のたてがみに



今回は番外編です。
今年は阪神・淡路大震災から20年なので敢えてこのアルバムを取り上げました。
北海道奥尻島地震が起きたとき、泉谷しげるはギター1本持って全国各地をゲリラライブして募金を集めました。
このアルバムの収録曲は泉谷ファンなら納得の曲ばかりですが、私はやっぱり(8)です。(8)大好きです!
実は(8)はオリジナルと1箇所だけ歌詞が変わっています。
「命をかけて答えを出すのは戦う相手が強いから 目覚めるのが遅いのか早いのか」
この曲で最高に盛り上がる箇所なのですが、泉谷しげるは敢えてこの部分を「目覚めるのが怖いのか早いのか」と変えて歌っています。
「目覚めるのが怖いのか早いのか」
こっちのほうが、人間の感情を正直に表していると思うのです。
なぜ、こんな時代に頑張らないのか
なぜ、こんな時代に頑張れないのか
頑張らないのも頑張れないのも目覚めるのが怖いから。
とても正直な感情だと思います。
他の曲については「自分でアルバム買って聴いてね」ってトコなんですが、(1)は戦争を知らない子供たちの替え歌です。とっても笑えます(笑)。
このアルバムが出た当時は角川春樹氏が薬物事件で逮捕されたり、ゼネコン汚職事件があったので、泉谷しげるは歌の中で取り上げています。
(1)だけでも買う価値十分のアルバムです。現在入手可能かどうかわかりませんが、入手可能であれば一度手に取ってもらえればと思います。
奥尻島阪神・淡路も東日本大震災もまだまだ過去にはなっちゃいない。
もしかしたら、今日もどっかの街で泉谷しげるがギター1本で現れるかも(笑)。