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【みんな生きている】黄炳瑞編/朝鮮日報

崔竜海総政治局長に代わって浮上してきた黄炳瑞組織指導部第1副部長》

北朝鮮の権力No.2で、軍の最高実力者とされる崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長の動静が途絶えている。一方で、張成沢チャン・ソンテク)氏の処刑を主導したとされる黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮労働党組織指導部第1副部長が急浮上している。専門家は北朝鮮の軍部内に微妙な変化があったとみている。


■中央軍事委、短間隔で異例の開催

北朝鮮朝鮮中央通信は4月27日、朝鮮労働党の中央軍事委員会拡大会議が開かれたと伝えた。中央軍事委は金正恩キム・ジョンウン労働党第1書記が委員長を務め、軍内の人事や軍事政策を最終決定する機関。中央軍事委は3月17日にも開かれており、1カ月半の間隔での開催は極めて異例だ。同通信は今回の会議で「組織(人事)問題」が話し合われたと伝えた。


■消えた崔竜海

朝鮮中央通信は同日の会議で、金正恩第1書記が郡内の「政治事業」を強調したと伝えた。言い換えれば、金正恩氏が自身に対する忠誠度など政治的な綱紀問題に言及したことになる。
軍内で政治的綱紀問題を担当しているのが崔竜海総政治局長だ。しかし、崔竜海氏は3月11日、最高人民会議(国会に相当)の出席者と記念写真を撮影して以降、公の場から姿を消した。4月15日に平壌で開かれた「第1回飛行士大会」や25日の朝鮮人民軍創建82周年記念行事にも出席しなかった。軍内序列トップが軍の創建記念日に姿を見せないのは意外なことだった。
崔竜海氏が姿を見せない理由をめぐっては、病気説と失脚説がささやかれている。
まず、糖尿病を患っていた崔竜海氏について、病状が悪化し、金正恩氏が休養と治療を命じたとの説が浮上している。崔竜海氏は今年初めから足を引きずる姿が見られ、健康状態の悪化が見て取れたことが根拠だ。
また、金正恩氏が張成沢氏処刑以降、権力を拡大している崔竜海氏をけん制するため、粛清に踏み切った可能性もささやかれている。
アメリカ・ジョンズホプキンス大国際関係大学院のデニス・ハルピン研究員は4月4日、外交安全保障分野の専門誌「ナショナル・インタレスト」への寄稿で、

北朝鮮の抗日闘争は、金日成(キム・イルソン)主席よりも(崔竜海氏の父親である)崔賢(チェ・ヒョン)氏が主導した。そうした事実が金正恩氏を刺激し、崔竜海氏の粛清につながる可能性がある」

と指摘していた。
朝鮮中央通信は26日、金正恩氏が朝鮮人民軍第681軍部隊の砲撃・射撃演習を視察し、「部隊の戦闘準備がよくできていない。部隊の党委員会が党の政治事業を実行できていない」と批判したと報じた。軍部隊別に置かれる党委員会を管轄しているのが総政治局長である崔竜海氏だ。


■浮上する黄炳瑞氏

仮に崔竜海氏が失脚したとすれば、その地位を継承する可能性が最も高いのは黄炳瑞・党組織指導部第1副部長だ。黄炳瑞氏は崔竜海氏が出席しなかった今月15日の第1回飛行士大会で、大将に昇進したことが確認された。
朝鮮中央通信は27日、金正恩氏の長距離砲兵軍分隊(放射砲隊)視察を報じ、黄炳瑞氏を軍参謀長である李永吉(リ・ヨンギル)氏よりも先に紹介した。過去に軍関連行事で李永吉氏より先に紹介されていた人物は崔竜海氏だけだった。
韓国のシンクタンク、世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)首席研究委員は

「名前が呼ばれる順序からみて、黄炳瑞氏が(崔竜海氏の地位である)総政治局長に任命されたか、その職務を代行していると見るべきだ」

と指摘した。
これについて、北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は

崔竜海氏は過去にも1カ月姿を消したことがあるため、もう少し見守る必要がある。失脚説が事実かどうかを確認している」

と話した。



《参考・朝鮮労働党組織指導部第1副部長の重要性》

北朝鮮人事担当者、81歳で死去(2010年)】

朝鮮労働党で軍の組織・人事業務を16年間にわたり受け持ってきた李容哲(リ・ヨンチョル)組織指導部第1副部長(81歳)が4月26日に死亡したと北朝鮮メディアが報じた。
朝鮮中央放送が報じたところによると、朝鮮労働党中央委員会・中央軍事委員会・最高人民会議常任委員会は4月26日、共同で「李容哲同志の逝去に対する布告」を発表し、「党中央委員会第1副部長・李容哲同志は心臓麻痺により、2010年4月26日0時20分に81歳で逝去した。李同志は長らく党中央委員会の責任的な地位にあって事業を行いながら、人民・軍隊をより強化・発展させるため、知恵と情熱を捧げ尽くした」と述べた。
朝鮮中央通信はこの日、「金正日キム・ジョンイル)同志は朝鮮労働党中央委員会委員にして中央軍事委員会委員であり、最高人民会議代議員だった党中央委員会第1副部長・李容哲同志の死に哀悼の意を示し、故人の霊前に花輪を贈った」と報じた。
組織指導部は朝鮮労働党の中核機構で、李容哲第1副部長が軍事業務を、李済剛(リ・ジェガン)第1副部長(80歳)が党中央業務を担当している。
金総書記は後継者時代に組織指導部を通じて権力を掌握し、現在は組織指導部長を兼任している。
李容哲第1副部長は1980年代初めに人民武力部作戦局長に、その後1994年には組織指導部第1副部長に就任した。金総書記は寡黙で精密な李容哲第1副部長を深く信任していたといわれる。
李容哲第1副部長は2007年までは金総書記の現地指導にしばしば随行していたが最近は健康状態が悪化し、キム・ギョンオク第1副部長が李容哲第1副部長の業務を代行していたと分析されている。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)