もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】特定失踪者情報公開編/奈良県警

政府が認定した拉致被害者とは別に、北朝鮮に拉致された可能性を排除できない行方不明者のうち、奈良県に関係する4人について、警察は顔写真や行方不明になった状況等をホームページに掲載して、情報の提供を呼びかけています。
全国の警察は、政府が認定した拉致被害者のほかに、拉致の可能性を排除できない864人の行方不明者を捜査や調査の対象としています。
このうち、奈良県出身者や県内に住む家族などから届け出のあった行方不明者について、奈良県警察本部は広く情報を集めるためにホームページに顔写真や行方不明になった当時の状況等の情報の掲載を始めました。
掲載されているのは

▼昭和30年に佐賀県から漁船の乗組員として漁に出て行方不明になった中野政二さん(当時23歳)
▼昭和51年に長崎の大学に通っていて行方不明になった村尾知彦さん(当時19歳)
▼昭和56年に、当時、橿原市の中学生で、外出したまま行方不明になった弓場比登美さん(当時14歳)
▼昭和54年に愛知県から入社式のため東京に向かう途中行方不明になった植田惠剛さん(当時22歳)

以上の4人の情報です。
これら拉致の可能性を排除できない行方不明者をめぐっては今後、北朝鮮から資料の提供があった場合等に備えて警察が本人や家族のDNAの採取を進めています。なかには50年以上前に行方不明になった人がいるなど手がかりが少なくなっていて、警察はどんな些細な情報でも提供してほしいと呼びかけています。

奈良県警察本部HP】
http://www.police.pref.nara.jp/

《特定失踪者・中野政二さんについて》
◆氏名:中野 政二
(なかのまさじ
◆失踪年月日:昭和30(1955)年9月24日
◆生年月日:昭和7(1932)年9月18日
◆性別:男
◆当時の年齢:23歳
◆当時の身分:漁船員
◆特徴:
1)中肉
2)一重瞼
3)左肩に髑髏の刺青
4)左手肘から手首にかけてケロイド状の傷
◆失踪場所:東シナ海海上・韓国済州島南方約60マイル付近

【失踪状況】
第12玉栄丸で操業中、他11名の乗組員とともに不明。

奈良県警公開特定失踪者・村尾知彦さんについて》
◆氏名:村尾 知彦
◆特徴:
1)眼鏡着用
2)右腹部に3cmの手術痕

【失踪状況】
昭和51年2月11日に大学の同級生宛に「自分の存在感が希薄になってしまいそう。見知らぬ土地に惹かれて一人旅に出ることにした。」等と記載された手紙が札幌から郵送されてきた後、行方不明となっています。

奈良県警公開特定失踪者・弓場比登美さんについて》
◆氏名:弓場比登美

【失踪状況】
昭和56年2月8日午後8時ころ、当時8歳の弟と自宅で留守番中、年配女性から自宅へ電話があった後、外出したまま行方不明となっています。

奈良県警公開特定失踪者・植田惠剛さんについて》
◆氏名:植田 惠剛
◆身長173cm
◆特徴:
1)中肉
2)色白
3)面長
4)近視のため眼鏡着用
◆当時の服装等:背広上下(色不明)
◆当時の所持金:約10万円

【失踪状況】
昭和54年3月30日午前8時ころ、「明日東京で行われる入社式へ行く」と言って愛知県豊橋市内の自宅を出たまま、行方不明となっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。