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【みんな生きている】国連決議編

国連の人権問題を扱う委員会で27日、北朝鮮に対して人権侵害の改善や、拉致問題の早期解決を求める決議が8年連続で採択されました。
決議案は「指導者の交代があったにもかかわらず、北朝鮮の人権状況が悪化している」と指摘した上で、人権侵害が著しい収容所の存在や、移動や言論の自由の制限などを挙げて改善を求めています。
また、拉致問題については、去年までの決議よりも強い表現を使って、速やかな解決を求めています。
決議案は今回初めて投票ではなく、反対意見が無ければ成立する全会一致方式で採択されましたが、採択後に北朝鮮や中国等数か国が「全会一致に加わらない」との意見を表明しました。

「決議が指摘するような人権侵害は我が国には存在しない。この決議は人権侵害とは関係無く、政治的な圧力をかけ、対立を宣言するものだ」
北朝鮮の代表)
北朝鮮が、かかる国際社会の強いメッセージをしかと受け止めて、拉致問題を始めとする北朝鮮の人権状況改善のため、具体的に措置をとることを強く要求したいと思います」
(西田恒夫国連大使

今回の決議案は日本やEUが中心となって8年連続で提出したもので、来月、国連総会の本会議で最終的に採択される見通しです。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。