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【みんな生きている】北朝鮮派遣労働者編

《「1日12~14時間勤務は当たり前で、2週間に1日休めればいいほうだ」北朝鮮派遣労働者が受けている搾取》

北朝鮮秘密警察の国家安全保衛部(保衛部)が、外貨稼ぎのため海外に派遣された労働者の監視要員に対し、1人当たり毎年10万ドル(約780万円)の「忠誠資金」を上納するよう指示を出したことが9月26日までに分かった。
海外に派遣された北朝鮮の労働者は金正恩キム・ジョンウン)体制に給与の多くを納めているが、これとは別に賃金を搾取するよう命じたというわけだ。


■労働者の給与のほぼ全額を搾取

北朝鮮は外国の思想が浸透しないよう、海外派遣労働者の50人に1人の割合で保衛部の指導員を派遣している。
指導員が毎年10万ドルを上納するには、労働者1人から毎月平均167ドル(約1万3000円)を搾取しなければならないことになる。
海外で働く北朝鮮労働者の月給は、派遣先や業種により300~1,000ドル(約2万3000~7万8000円)ほど。通常、このうち8割は忠誠資金・税金・保険料・家賃・食費の名目で所属会社を介して朝鮮労働党39号室に送金されるため、実際の所得は60~200ドル(約4,700~1万6000円)に過ぎない。
そんな中で「保衛部への上納」が加われば、労働者は賃金のほぼ全額を搾取されることになる。
保衛部の上納指示は、北朝鮮の労働者派遣が今年初めから急増していることと関連が深い。
韓国海哨戒艦「天安」沈没事件を受けた韓国政府の5・24制裁措置(2010年)等、国際社会からの制裁でドルの獲得が難しくなる中で北朝鮮は今年に入り、中国に最低4万人、最大12万人の労働者を派遣することを決めた。
金正恩第1書記は「1人や2人脱北しても構わない」として労働者を最大限海外に派遣するよう指示したという。
北朝鮮事情に詳しい消息筋は

「労働者による外貨送金が北朝鮮の唯一の金づるとして脚光を浴び、各機関が労働者派遣事業をめぐり利権を争っている。労働者の監視を担う保衛部は、組織運営資金を増やすため賃金の搾取という方法を選んだようだ」

と説明した。


■徹底した監視体制、人権侵害も

海外に派遣された北朝鮮の労働者たちは賃金の搾取だけでなく、保衛部指導員の徹底した監視・統制の下でさまざまな人権侵害を受けている。
外出規制やテレビの視聴禁止はもちろん、士気を上げるためと称して暴力を振るわれることもある。北朝鮮の管理者たちは本国に少しでも多く送金するため、労働者から最大限搾取しようとしており、消息筋によると1日12~14時間勤務は当たり前で、2週間に1日休めればいいほうだという。
また、女性労働者の中には売春を強要されるケースもあり、足りない上納金と生活費を稼ぐために北朝鮮労働者たちが違法行為を犯すケースも多いという。
消息筋によると、ロシアに派遣された労働者たちは主に鹿茸(ろくじょう)、麝香(じゃこう)、熊胆(ゆうたん)など漢方薬・生薬の密売買に関与し、アフリカで働く労働者たちは北朝鮮公館の職員と手を組み、免税の酒・たばこを現地の飲食店に販売している。中東では北朝鮮労働者が密造酒を製造し、現地で働く南アジアや東南アジアの労働者に売っているという。

朝鮮労働党39号室】
金正恩氏の統治資金管理機関。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)