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【みんな生きている】金敬姫編(2)

金敬姫書記の病状を韓国が分析》

故・金正日キム・ジョンイル)総書記の妹で、北朝鮮の権力を継いだ金正恩キム・ジョンウン)第1書記の叔母に当たる金敬姫キム・ギョンヒ労働党書記(66)の動静が今月2日以降、1ヶ月近く伝えられていない。
金敬姫氏は北朝鮮で「影の権力者」とされる人物で、「金王朝」の精神的支えとも評されている。
韓国政府の消息筋は9月27日、

北朝鮮は事実上の王朝国家だ。北朝鮮を建国した金日成(キム・イルソン)主席の実の娘で、金正日総書記にとって同じ母を持つ唯一の兄妹の金敬姫氏の地位は抜きん出ている」

と述べた。


金正恩氏の精神的支え

健康不安説が再び浮上した金敬姫書記が突然死去した場合、まだ若い金第1書記を中心とする体制に相当のショックを与えるとする分析が有力だ。
国家情報院は今年7月の国会報告で

「叔母の金敬姫氏が金正恩氏の精神的な支えの役割を果たしている」

と述べた。
金敬姫書記は2008年8月に金総書記が脳卒中で倒れた際、張成沢チャン・ソンテク)、金玉(キム・オク)の両氏と共に非常事態を管理し、金正恩氏が後継者として内定するプロセスにも深く関与した。
韓国政府の当局者が

金正恩氏は現在、金敬姫氏のスカートの裾に収められている」

と語るほど、金敬姫書記の影響力は絶大とされる。
2009年6月に金敬姫書記が金総書記による咸鏡南道での協同農場視察に同行し、6年ぶりに公式の場に姿を見せた際、その意味に注目した専門家はほとんどいなかった。むしろ、「健康が悪化した金敬姫氏が死ぬ前に風にでも当たりたかったのではないか」という話まで飛び出すほどだった。
しかし、金敬姫書記は昨年9月に朝鮮労働党代表者会で金第1書記と並んで「大将」の称号を受け、権力の中心へと浮上した。北朝鮮軍では初の女性の大将だ。
夫の張成沢行政部長は当時党政治局員候補に留まっていたが、金敬姫書記は政治局員に昇進した。
韓国政府の消息筋は

金正日氏が2009年1月に金正恩氏を後継者として内定させてから半年後に金敬姫氏を復帰させたのは、当初から金正恩氏の後見人として決めていたからだ」

と指摘した。
金敬姫氏が再登場したのは、「金日成直系の血筋があるからだ」(韓国国策シンクタンク上級研究員)との分析が目立つ。
ある幹部出身の脱北者

金敬姫氏の復帰は金日成一族を意味する『白頭山の血統』が金正恩氏に全幅の支持を寄せているという点をアピールする意図がある」

と述べた。
実際に金総書記の死後、金敬姫書記は「院政を敷いているといわれるほどだ」(韓国政府高官筋)との評価が聞かれる。


張成沢氏の地位に動揺も

金敬姫書記の夫・張成沢行政部長は2008年8月に金総書記が倒れた際、非常事態を収拾する上で中心的な役割を果たした。
2004年に側近の豪華な結婚式に出席し「派閥分裂を助長した」として粛清されたが、2007年末に公安・司法機関を統括する党行政部長に就任した。金正日時代のNo.2とされる人物だ。
金総書記はリーダーシップを持つ張成沢行政部長を警戒しながらも、昨年6月に最高権力機関である国防委員会の副委員長に就任させた。
韓国政府の当局者は

「2009年12月以降、金敬姫張成沢夫妻は金正日総書記の現地指導に頻繁に同行した。金正日総書記は晩年、信頼できるのは家族だけと考えたようだ」

と話した。
しかし「白頭山の血統」の中心である金敬姫書記が死去した場合、張成沢行政部長の権力も揺らぐのではないかという見方が少なくない。
韓国政府の高官筋は

張成沢氏は金敬姫氏の威光をかさに着て、さまざまな経済改善措置を試みている。金敬姫氏が消え、一連の経済改善措置が失敗すれば、張成沢氏の責任を問う勢力が出てくるのではないか」

と分析した。
一方、治安政策研究所の柳東烈(ユ・ドンヨル)上級研究員は

張成沢氏は党、政府、軍に自分の人脈を築いているため、金敬姫氏がいなくても生き残りが可能だ」

と見ている。
韓国政府の安全保障担当幹部は

張成沢氏は最近まで自分の実力で生きてきた人物であり、(金敬姫氏の死去後も)特に問題はないという分析の他、金敬姫氏を失った張成沢氏は危険に直面するという見解が入り乱れている。ただ、金敬姫氏が死去しても、北朝鮮の体制がすぐに崩壊する可能性は低い」

と述べた。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)