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【みんな生きている】身体障害者差別編

《「堕落した資本主義の産物」北朝鮮の根底にある身体障害者差別》

北朝鮮では身体障害者について、一時は「堕落した資本主義の産物」「生まれてくるべきでない存在」等と考えられてきた。
かつて北朝鮮当局は「社会主義朝鮮(北朝鮮)は単一民族であるため、全ての人民は健康で頭が良い状態で生まれる」等と宣伝し、障害者が平壌に住むことを禁止した。また、平壌の住民には「外国人と会った場合『将軍様がいらっしゃる平壌に障害者はいない』と説明せよ」等と教育していた。
2005年に脱北したY氏は

平壌で障害者が生まれると、保健当局が密かに殺害するとの噂も広まっていた」

と語る。
ところが2000年に入ると、障害者に対する北朝鮮当局の態度が変わった。まず2003年6月18日に障害者保護法を制定し、この日を「障害者の日」とした。さらに2005年には「朝鮮不具者支援協会」を「朝鮮障害者支援協会(現在は朝鮮障害者保護連盟)」へと名称を変更。2010年には平壌に障害者のためのスポーツ・文化施設大同江障害者文化センター」が誕生した。
昨年は障害者統計(187万人)を初めて公表し、政府機関内に障害者担当の部署を新たに設けた。また朝鮮障害者体育協会が設立され、今年ロンドン・パラリンピックに参加するための環境も整備された。
しかし、北朝鮮でのこれら一連の障害者保護政策について「純粋な意図によるものとは考えられない」との見方もある。
韓国国家安保戦略研究所のイ・スソク研究員は

北朝鮮では1990年代から宗教や文化活動関連の団体が次々と現れたが、いずれも海外から支援を受けるための手段として活用された。最近になって障害者保護に取り組んでいるのも、海外からの支援を念頭に置いた計算づくの活動だ」

等と指摘した。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)