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【みんな生きている】朝鮮中央通信編

北朝鮮の国営メディアは7月25日、拉致問題についての論評を出し、その中で「拉致問題はすでに全て解決し、これ以上存在もしない」として解決済みだとする従来の立場を重ねて強調しました。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、論評の中で松原 仁拉致問題担当大臣が先に「拉致被害者横田めぐみさんと両親が抱き合う姿を見たいし、それができない解決はあり得ない」等と述べたことに対し、「死んだ人が生きているという嘘で、自らの人気を高めようとする政治的な詐欺行為だ」と非難しました。
そのうえで「拉致問題は我々の誠意ある努力によってすでに全て解決し、これ以上存在もしない」として解決済みだとする従来の立場を重ねて強調しました。
拉致問題を巡っては、4年前の日朝実務者協議で北朝鮮側は再調査の実施を約束しましたが、当時の福田康夫内閣が総辞職したこと等を理由に先送りし、金正恩キム・ジョンウン)第1書記を中心とする新体制になっても進展がありません。
初めての日朝首脳会談拉致被害者5人の帰国からこの秋で丸10年となりますが、拉致問題の解決に向けて北朝鮮側から具体的な行動を引き出すのは、難しい情勢です。



※「日本国内にいる親北の連中に言っておくことがある。それは、拉致被害者に何かがあったら、我々は『報復するぞ』と」
(荒木和博・特定失踪者問題調査会代表)
※「北朝鮮の国家安全保衛部に日本人拉致被害者が約10人、朝鮮労働党の工作機関に日本人拉致被害者が約30人管理されている。このうち、保衛部に管理されている日本人拉致被害者2名については朝鮮名が『カン・クンナム』と『リ・チョルヨン』であることはわかっている。そして管理されている拉致被害者が資料の翻訳等の仕事をさせられていることもわかっている」
(西岡 力・救う会会長)
拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。