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【みんな生きている】不正輸出編

《国連が明らかにした北朝鮮への不正輸出》

北朝鮮が国連安全保障理事会の制裁決議に違反する貨物を輸送する際、中国が決定的な支援を行っているとする報告書が6月29日、国連から発表された。


■違法な武器輸出の実態

国連が公開した安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネルの年次報告書によると、北朝鮮との武器や贅沢品の取引を全面禁止した安保理決議に違反した疑いがある38件の取引のうち21件に中国が関与していたことが判明した。
また、北朝鮮は武器や贅沢品を輸出入する際に中国の港湾を経由地として主に利用しており、13件のうち11件が大連港を利用していた。
これまで、韓・米のマスコミ報道等で北朝鮮が国連の制裁に違反する違法な武器・贅沢品の貿易に中国の港湾が利用されていることが知られており、韓・米両政府も間接的に事実を認めていたが、今回の国連報告書はそれを公式に確認したものだ。
報告書によると、北朝鮮は制裁違反の貨物をまず大連港に運んだあと、別の船舶に積み替え、国際的な海運網を利用して違法な輸出入を行なってきた。数人のブローカーが書類のロンダリングを行い、貨物に北朝鮮の企業・団体が関与していることを確認しにくい状況になっていたという。


■高濃縮ウラン核弾頭開発の可能性

報告書はまた、北朝鮮寧辺以外にも密かにウラン濃縮施設を保有しており、パキスタンで「核開発の父」として知られるカーン博士のネットワークから高濃縮ウラン核弾頭の設計を入手し、近い将来ミサイルへの搭載が可能になるとの説に注目しているとした。
アメリカの核軍縮シンクタンク・科学国際安全保障研究所(ISIS)のデービッド・オルブライト所長は2010年10月のセミナーで

「ミサイル技術移転の見返りに、北朝鮮にウラン技術を供与したとされるカーン博士の秘密取引ネットワークが2007年にスイスで摘発された際、コンピューターのファイルに精巧な新型核兵器の製造設計データ2件が入っていた。どうやって完成されたものか不明だ」

と述べている。
国連の専門家パネルは今回の報告書でオルブライト所長の主張を引用したとみられる。


弾道ミサイル開発

報告書はまた、今年4月15日の平壌で行われた大規模軍事パレードで登場した新型ミサイルとミサイル搭載車両に注目。特にミサイル搭載車両について、追加調査を実施するとした。
北朝鮮は16輪の同車両に大陸間弾道ミサイルICBM)クラスの新型ミサイルを載せて公開。搭載車両は中国企業が製造した車両と酷似しており、中国から輸出されたものではないかとの疑惑が指摘された。
報告書は北朝鮮とイランのミサイルコネクションを巡り、今年4月に発射された「銀河3号」の1段目ロケットがイランのロケット「シモルグ」と似ているとした。これまで韓・米・日の専門家は「銀河3号とイランの1段目ロケットは、北朝鮮のノドンミサイルのエンジン4基を結合したものではないか」と推定していた。


■中国も報告書採択に賛成

国連の北朝鮮制裁委専門家パネルは、北朝鮮が核実験を実施して以降、安保理が採択した対北朝鮮制裁決議を履行しているかどうかチェックするため、2009年に設置された。パネルには安保理常任理事国5ヶ国の他、韓国や日本等7ヶ国の専門家が参加し、2010年から毎年報告書を発表している。
昨年の報告書は中国が署名を拒否したため採択されなかったが、今年は中国も署名を拒否しなかった。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)