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奈穂子様/綱吉将軍の女癖-鷹司信子刺殺説-

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今日はな、弥七と泥鰌鍋にあさりの酒蒸しで一杯やってるんだがな。そうそう、それから田螺の佃煮もあるんだ。

今日は酒が止まらねえな。

鷹司信子様。

綱吉公の御台所でさあ。

ま、綱吉公の女癖の悪さにいろいろと泣かされなすった。

綱吉公の女癖の悪さは、そりゃもうひでえモンだった。側用人の牧野様(牧野成貞)の正室の阿久里様と次女の於安様を抱いたんだ。阿久里様までなら「しょうがねえなあ」で済むんだがな、娘まで抱くとは尋常じゃねえな。ったく、おかしな親子丼作りやがるぜ。

そンで於安様の旦那の黒田成任様は「しょっく」のあまり自害しちまった。どうしようもねえダメ将軍だ。

この話を聞いた信子様は頭ァ抱えちまった。そりゃそうだ。大奥にはイヤッてほどオンナがいるのに、何もわざわざ側用人の女房と次女を抱かなくてもって思うわな。

次の「おイタ」は飯塚染子ってえおねえちゃんとだった。染子は桂昌院様の侍女だったんだがな、こいつを綱吉公が一目惚れよ。で、さっそく抱いたら一発でデキちまった。

ところがだ奈穂子サン、この染子と桂昌院様は仲が悪くてな。そンでとうとう染子は御城に居らんなくなって美濃守様(柳沢吉保)に下げ渡しになったのよ。下げ渡しになったって、綱吉公にとっちゃあ染子の腹ん中の赤ん坊はてめえの子供だ。染子が元気な坊やを生むと、綱吉公は何度も何度も柳沢邸に足を運んだ。

綱吉公はオンナだけじゃ無く、男にも手ェ出した。側用人の牧野様の小姓に三妻主水ってえのがいてな。この「いけめん坊や」を綱吉公が牧野様から譲り受けた。

この「いけめん坊や」は8千石与えられて大隅守まで与えられたんだがな、3年経ったら「おまえのケツには飽きた」って言ってお手討ちにしちまった。ったく、ロクなことしねえ将軍だ。

しかしだ奈穂子サン、こんなダメ将軍が大名・旗本に『易経』を8年間で240回も講義してるんだぜ。イカレてるとしか言いようが無えだろう?

このトンチキ将軍に耐えらんなくなった信子様が綱吉公を刺しててめえも自害したってえ黒い噂が江戸で流れた。

まァ信子様にも綱吉公をブスリとやる「動機」はあらァな。側用人の女房と娘は抱く、母親の侍女を孕ませてその侍女が生んだ子供を見に行っちゃあまた抱いて来る。挙げ句の果てには男にまで手を出す。で、その口で大名・旗本に『易経』講義して「聖賢の道は…」って説教垂れる。

奈穂子サンから見たら「キチガイそのもの」の将軍だろうぜ。それは信子様もおんなじで、「こんなトンチキ、もう我慢出来ないわよ」ってな。

ま、噂は噂だ。

綱吉公の死因は麻疹。

ただ、信子様も麻疹で綱吉公の跡を追うように御逝去されてるんでこういう噂が立ったのかも知れねえな。何せそんなに日を置かずに二人ともぽっくりだったからな。

この噂にゃあ「女性・鷹司信子」の苦悩も織り込まれてる。信子様もつらかったんだろうぜ。

泥鰌鍋で一杯。

今日はまだまだ酒が進むぜ。

奈穂子サン、また。